MIME-Version: 1.0 Content-Type: multipart/related; boundary="----=_NextPart_01C8CBC1.34B6EFF0" このドキュメントは単一ファイル Web ページ (Web アーカイブ ファイル) です。お使いのブラウザ、またはエディタは Web アーカイブ ファイルをサポートしていません。Microsoft Internet Explorer など、Web アーカイブをサポートするブラウザをダウンロードしてください。 ------=_NextPart_01C8CBC1.34B6EFF0 Content-Location: file:///C:/6AA445CF/2002genko.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
第11回日本柔道=
972;復・接骨医学会 =
;
=
12288; ñ=
79;成14=
年12=
月22=
日ᦀ=
8;日)13=
:00=
~
【スライド1=
305;
徒=
3;整復術の適応と限界<=
/span>
足=
6;多発骨折の1症例=
b>
清ດ=
6;鍼灸整骨院 &=
#12288; =
288;清野充典
明=
5;鍼灸大学医療技術短&=
#26399;大学部 澤田規=
539;中村辰三
【スライド2=
305;
【はじめに】
柔道整復術は、=
24466;手的に非観血的療Ė=
61;を行える伝統的な治=
療法であると認識し=
2390;います。今回私達ӗ=
9;、海外渡航中に両足&=
#37096;を骨折し、現地で=
972;復せず応急固定のま=
;ま帰国した患者が、=
35386;療を希望したのでô=
48;診しました。受傷後=
13=
日=
1;経過していた症例に&=
#23550;し治療を行い、良=
909;な結果を得た左足第=
;2,3,4,5=
span>中ห=
5;骨骨折と右腓骨下端&=
#37096;骨折の多発骨折症=
363;について報告致しま=
;す。
【スライド3=
305;
症 例:57歳 =
12288;女性
主 訴:左足部の=
30171;み、右足関節部のĭ=
71;み
受傷機転:北京市=
12398;弟宅で玄関先の段ð=
46;につまずき転倒した=
際に受傷。
海外での経過:
患者は日頃から=
20013;医学に関心を持っ{=
90;おり、激痛はあった=
ようですが、重傷と=
2399;自覚していなかっӖ=
3;ため、受傷後2日間&=
#12399;気功治療を受けて=
356;ました。しかし症状=
;の変化がないため、=
21463;傷後6日目に整形ä=
06;科医の診察を受けま=
した。レントゲン写=
0495;の結果両足部の多=
0;骨折と診断、日本で&=
#12398;治療を勧められ、=
972;復することなくギプ=
;ス固定を両足に施行=
12373;れました。
【スライド4=
305;
国内での経=
過:
受傷後<=
span
lang=3DEN-US style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;mso-bidi-f=
ont-weight:
bold'>11日目に車椅=
子で帰国し、13日目に患者=
より往診の依頼を受=
2369;ました。症状や中ࢲ=
9;でのX線より観血的&=
#30274;法の選択枝を考慮=
375;、インフォームドコ=
;ンセントを行ったと=
12371;ろ保存療法を希望{=
75;たため徒手整復によ=
る治療を行いました=
2290;
既往歴:右大腿骨Ƌ=
92;折・右肋骨2部位骨=
折(28歳・交通事=
故)、左橈骨折(51歳・転倒負=
傷)
現 症:腫脹著明z=
89;皮下溢血斑(+)、=
軸圧痛・介達痛(+=
5291;)、足部の変形(ᦁ=
1;)、足部の血行状態&=
#33391;好、左第2中足骨=
213;部に内出血。
【スライド5=
305;
これが受傷直後の=
12524;ントゲン写真ですz=
90;
スライド左は左足=
12398;写真です。第2中Ū=
75;骨底部に骨折線が認=
められます。
スライド中央も左=
36275;の写真でやや斜位Ą=
41;向です。左第2・<=
span
lang=3DEN-US style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt'>3<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>・ᦂ=
0;・5中足骨に骨折が&=
#35469;められます。
スライド右は右足=
38306;節正面像です。右ŋ=
07;骨下端部に骨折線が=
認められ、足関節が=
9981;安定な状態になっӗ=
0;いるのがわかります&=
#12290;
以上のようなレン=
12488;ゲン写真が見られ{=
83;ため、中国人医師と=
患者本人との相談に=
2424;り日本で治療をすӚ=
7;こととし、受傷部位&=
#12434;応急的にギプス固=
450;したとのことでした=
;。
【スライド6】=
【治療】
X<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>線ӛ=
4;慎重に読影した結果&=
#12289;第2中足骨が短縮=
375;ているのは、足底に=
;転移しているためと=
21028;断しました。
右೮=
7;骨下端部の骨折につ&=
#12356;ては、患部を固定=
375;ながら足関節を整復=
;した後、骨折部位を=
30452;圧にて整復・固定|=
34;行いました。両足を=
不自由な固定をする=
2392;行動の制限が著しӔ=
7;予後が悪いだろうと&=
#32771;え、左足の固定に%=
325;点を置く方針とし、=
;右足はテーピングし=
12383;のち、すだれ副子|=
34;もちい、包帯固定の=
みとした。(その際=
4618;我の状況から、しӘ=
0;らく歩行困難、車椅&=
#23376;生活であろうとい=
358;事も念頭においてい=
;た)その後、左足部=
12398;処置を開始しまし{=
83;。
左ห=
5;部の徒手整復を実施&=
#12377;るにあたり、整復=
398;順序をよく検討した=
;結果、一番牽引力を=
35201;する第2中足骨をÏ=
78;先する事にし、他の=
骨折部位はわずかな=
1147;で整復できるだろӓ=
8;と推定、第2中足骨&=
#12398;骨折部位を整復可!=
021;な位置に持っていく=
;事に全力を上げまし=
12383;。第2<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>・3<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨と第3楔状骨を持&=
#12385;上げながら、第2=
013;足骨の中枢骨片の骨=
;頭部上辺を足先に向=
12363;って約45=
度ӗ=
8;方向に強く押し上げ&=
#12414;した。(この整復=
391;、中足骨が5本正常=
;な位置になりました=
12290;)整復は一箇所一ļ=
23;所別々に行ったわけ=
ではなくほぼ同時に=
6899;動して行っていまӕ=
7;。両手で足を包み込&=
#12416;ように行いました=
290;
次ӗ=
5;第2中足骨の位置が&=
#12378;れないように保持=
375;ながら、第4中足骨=
;、第5<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨を整復し第4<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>・5<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨間に綿花の枕子用&=
#12356;骨折部位を安定さ=
379;、最後に第3中足骨=
;を整復しました。
【スライド7】=
そӗ=
8;後に注意した点は中&=
#36275;骨同士が癒合しな=
356;ことでした。安定を=
;保つために綿花の枕=
23376;を細長く硬さを一{=
88;一つ吟味し、左第<=
span
lang=3DEN-US style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt'>1<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>・ᦁ=
8;中足骨間、第2・3<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨間、第3<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>・4<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨間の順に入れ、枕&=
#23376;の固定は、患者に=
171;みや痺れが出ていな=
;いかを確認し慎重に=
36914;めました。その後Ļ=
32;2<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨の下方転移を防ぐ&=
#20107;を目的として、第A=
298;中足骨を中心に足底=
;にアルフェンスをし=
12289;下腿部をクラーメ}=
23;副子にて固定を行い=
ました。距腿関節の=
0064;常を認識していまӕ=
5;たが、最初に整復を&=
#34892;う事によって第2<=
span
style=3D'font-size:12.0pt;mso-bidi-font-size:10.0pt;font-family:"MS Mincho";
mso-ascii-font-family:Century;mso-hansi-font-family:Century'>中ห=
5;骨の骨折部位の変化&=
#12434;予測しづらかった=
383;め、卦折部位が癒合=
;し始めてから整復し=
12390;も治癒に導けるで{=
54;ろうと判断し、足関=
節の動揺・悪化を防=
2368;ためにクラーメルࢲ=
6;定しました。左足は&=
#32118;対つかないよう指=
034;しました。
【スライド8】=
治=
4;が深夜に及んだため&=
#25972;復後のレントゲン=
774;影は翌日となりまし=
;た。そのレントゲン=
20889;真がこのスライド{=
91;す。中足骨が5本とも整復位Ӕ=
4;良好のためそのまま&=
#21307;師の同意を得て、=
445;存療法を継続しまし=
;た。
【スライド9】=
こӚ=
8;は受傷後39=
日=
6;の写真です。骨折の&=
#27835;癒過程において、=
532;2中足骨が下方に再=
;転移しない事を最大=
12398;注意点とし、足底{=
98;アーチを維持するよ=
うに努めました。左=
6275;関節は26=
日=
6;に整復しました。左&=
#20013;足骨骨折の固定の&=
500;去は46=
日=
0;、治療開始74=
日=
0;に終了としました。&=
#23578;、右腓骨下端部骨=
240;は治療開始後32=
日=
0;に治癒と判定し固定&=
#12434;除去しました。
【スライド10=
】
【考察】
今ࢯ=
8;の症例のような多発&=
#39592;折における徒手整=
489;術が可能かを判断す=
;るためには、現状の=
27491;常な状態を解剖学į=
40;に想定し、徒手整復=
が可能な方法を頭の=
0013;でシミュレーショӥ=
1;を行い、どの様に牽&=
#24341;し、どのような方=
521;に力を加えれば整復=
;可能かを明確にする=
12371;とが整復可否の鍵|=
34;握ると考えられます=
。
その際、
A.整復の順序を決=
23450;する。
B.整復操作を一連=
12398;動作の中でほぼ同ą=
78;に完了することの予=
測を立てる。
C.固定方法を決定=
12377;る。
以上のことを術前=
12395;確実に行う事が必Š=
01;です。
まӖ=
3;、自分の整復術・包&=
#24111;術の技量を推し量=
427;ことも大切です。柔=
;道整復師の有資格者=
12364;助手としてサポー|=
88;できる環境があれば=
ベストといえます。
次ӗ=
5;、保存療法の適否を&=
#21028;断するポイントと=
375;て、整復位の保持が=
;可能か否かの判断が=
37325;要です。解剖学的IJ=
93;識を踏まえて臨床家=
として瞬間的な決断=
1147;が要求されます。
尚ӌ=
9;患者や家族の理解、&=
#21332;力がえられる事は=
503;ライマリーであると=
;同時に最も重要事項=
12391;あることを付け加{=
60;ておきたいことです=
。
【スライド11=
】
【結語】
今ࢯ=
8;の症例のような多発&=
#39592;折における保存療=
861;の重要なポイントと=
;して整復の順序があ=
12370;られます。整復操Ë=
16;は一連の動作の中で=
ほぼ同時に完了する=
4517;要があります。まӖ=
3;整復位の保持が可能&=
#12363;否かも保存療法を"=
892;う上で判断が必要で=
;す。足部は軟部組織=
12364;薄いため腫脹が予Ě=
04;され、固定時におけ=
る包帯の緊縛度にも=
7880;意が必要です。