部室である社会科準備室に入るなり、安朋は李花を抱きしめた。
「安朋?」
困惑する李花に安朋は李花の髪に口付ける。
「どうしたの?」
「うん、お前がここに来るのが遅いから心配したんだよ。またなんかトラブってたらどうしようかって思った。
そしたら皆川に会って一緒に探したらアレだろう。なんか戸賀崎さんといるとこ見たら、まだちょっと妬けた」

その言葉に李花は安朋を抱きしめ返す。

「大丈夫だよ。イバラさんには憧れてるだけだもん。それにイバラさんはタカキさんの事が好きみたいだしね」
「ああ、あの皆川の恋人のちょっと李花に似た人な」
「え、俺、あの人に似てる?!」
驚く李花に安朋は首を傾ける。

「似てるっていうか、雰囲気というか性質かな・・・」
その言葉に李花は頬を膨らませた。
「李花?」
戸惑う安朋に李花はギュっと抱きついた。

「なんか俺もちょっと嫉妬。俺に似てるなんて、安朋をタカキさんに盗られちゃいそう」

その言葉に安朋は苦笑する。

「大丈夫だよ、そんな事絶対ないよ。俺が好きなのは李花だからさ」
「安朋」
二人は見つめあい、そして口付けた。

深くなる口付けに李花の息が上がっていく。
安朋はその間に李花のシャツの中に手を滑り込ませる。
その指が李花の胸の突起を摘む。
「や、ヤストモ・・・誰か来たら・・・」

安朋は李花のシャツのボタンを外していくと、素肌に唇をつける。
「大丈夫だよ。誰もこないもん」
「で、でも他の部員とか・・・あ・・・」
乳首を舐め上げられてつい声があがった。

「だから大丈夫だよ。この部活、去年みんな辞めちゃって、部員俺しかいないもん」

聞いてなかったよ。
李花はそう思いながら、体の力をぬいていった。
ゆっくりと床に体を寝かされていく。
ちょっと緊張して怖かったが、安朋のくれるぬくもりが気持ちよかった。

李花は安朋に抱かれながら思った。
歴史研究部、いかにも人気のなさそうなこの部活に、李花も入部してあげようかなと・・・・・・・・・。
おわり

2008.5.12 RIYO

この話は「我侭な天気」とリンクしたお話です。
以前、我侭を書いた時にイバラをかなり気にいっていまして、
あの作品だけで使い捨てるのがすごく惜しい気がして、今回の話を考えました。
でもあんまりイバラを格好良く書けなかったなって反省です。
私の作品には珍しい、ダブルカップルで物語がリンクしてという話でした。
主役はリカですが、安朋目線も多くて、なんだか非常に面倒くさく、わかりにくいお話だったかもです。
すみません。なかなか手こずった感のするお話でした。


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