ネオレザー

ユニクロが秋に目玉として発表した新製品です

冬にはヒートテックが売り切れる店舗が続出し、
放っておいてもヒートテックが大量に売れるであろうにもかかわらず、
これだけ話題性のある新製品を投入してくるのはさすがの一言につきます

実物を見る事もなくコメントするのもどうかと思ったので、
所用のついでにユニクロの店舗で実際に見て、触ってきました

率直な感想としては、「良く出来てる」

触った感じ、皮とそれほど変わりません
週末のセール期間だったので、ジャケットが6000円程度。これは安い

品質もそうですが、更に関心したのは、
品質表示にハッキリと「3年程度で寿命がきます」と表記してあるという事

「ネオレザー」という名称ではありますが、コレは皮ではありません
「合成皮革」と呼ばれるもので、経時劣化（時間が経過する事による劣化）で、
だんだんと表面がボロボロになってきて、
短いものは2～3年で寿命を迎えると言われています

ちなみに空気に触れるだけで劣化するので、
押入れに仕舞っておけば大丈夫、という訳ではありません

合成皮革自体はかなり以前からあるものですが、
品質表示に「○年程度が寿命です」と表記したものをほとんど見た事がありません
買った時、その事について店員さんから説明を受けたという方も、ほぼ皆無です

「売ってしまえば、あとは知らんぷり」が横行していた合成皮革において、
ここまでハッキリと寿命を表記した事は非常に大きな意味があります

「合成皮革は3年程度で寿命を迎える」という事が常識になれば、
同じような商品を扱うメーカーや店舗も対応を迫られる事になるでしょう
売ったらもう知りません、では通らなくなります

合成皮革は、以前からクリーニング業界では頭痛のタネでした

2～3年程度で寿命を迎えるのに、品質表示にそれが書いてない、
販売店のスタッフもそれを説明しない
結果として、それらを扱うクリーニング店にしわ寄せが来ます

洗う事によって表面の剥離が進行する場合があるため、
「おたくに出したらボロボロになった」というクレームにつながる

今回、ユニクロがハッキリと「寿命は3年程度」と表記した事で、
長年の問題の解決にようやく光が見えた気がします