★ヴァイキングメタル大人相談室★
講師:好きな食べ物はカレーライス大盛り・力戦車
☆今回の相談室は「ヴァイキングメタルって結局どう言うの?」と言う疑問が寄せられましたので、
お答えしていきます。
Q1.早速ですが・・・ヴァイキングメタルって何?
A:哀愁溢れるメロディ、北欧民謡的メロディをスピーディーなリズムに乗せ、
ワメキ系、デス声ボーカルがヴァイキング思想に満ちた歌詞を唄いあげる
熱い熱いメタルの1ジャンルです。
ノルウェー、スカンジナビア半島地域の「先祖がヴァイキングな本場」のバンドから、
フランス、南アメリカのヴァイキングメタルバンドまでいる現状です。
「本場」の人達が俺達のルーツを音楽に乗せるぜ!!と始めたのが
ヴァイキングメタルですね。
Q2.で、ヴァイキングメタルってどこから始まったんじゃい、ワレ
A:いきなり・・・ワレと言われましても困りますが(コップを掴む手震え)
まず・・・ヴァイキングメタルと言うジャンルを生んだのは恐らくENSLAVEDからだと思います。
それ以前にも似た様な音楽性のバンドもありましたが、
「俺達の演奏しているのはヴァイキングメタルだ」
とステートメントを打ち出したのは彼らが最初でした。
北欧プリミティブブラックメタルのスタイルに、ヴァイキング等北欧文化の思想を盛り込んだのが
ヴァイキングメタルの始まりでしたよ。
始まりの頃のヴァイキングメタルはブラックメタルから派生した1ジャンルと言う事になります。
今では数タイプ、多岐に渡る進化を遂げているジャンルだと思います。
Q3.ヴァイキングメタルにも数タイプ・・・・あるそうじゃが、
どういうのが・・・・あるんじゃい。
若ぇの・・・・。
A:・・・・・・・・(わけぇの・・・・?、汗)
そうですね。確かに仰るとおり数タイプありますね。
まずわりとスタンダードなメロディックデスメタルの音楽スタイル+ヴァイキング的思想の
ヴァイキングデスとも言えるヴァイキングメタルが一つ。
そしてメロディックブラックメタル+ヴァイキング的思想の
ヴァイキングブラック。
上記2つがおおまかなヴァイキングメタルのスタイルでしょう。
それにシンフォニックなキーボードなどの要素がプラスされた
シンフォニックヴァイキング。
最近ではヴァイキングの「闘い」と言う部分に注目したバンド
バトルメタル、
ウォーメタル
ドラゴンメタル
フォーキッシュヒロイックメタル
なるジャンルも出てきて把握し切れない拡がりを見せています。
Q4.これからヴァイキングメタルを聴いてみたいと思う人は、
どの辺から聴けばいいんじゃい、ワレ
A:(あれ・・・・・?今日の受講者こういう系なの・・・・・?)
ひ、日頃ブラックメタル系を好んで聴かれている方には
どのヴァイキングメタルバンドも特に抵抗無く聴けると思いますよ。
逆にメロパワ、メロスピ系を聴かれている方には、
聴きやすいヴァイキングメタルがいいのではないでしょうか?
Q5.ワレ?人の言う事聴いとったんか?
どのバンドから聴けばええか聴いとるんやないか!!!
A:あ〜・・・・スイマセン、
その黒くてゴリッとしたやつを側頭部から放して下さいませんか?
では、まずヴァイキングデスから・・・・
日本で一番メジャーとされているヴァイキングメタルバンド
スウェーデンのバンド
MITHOTYN
(ミソティンと読みます。)
3枚アルバムを出して解散してますね。(涙)
これはヴァイキングメタル入門としてオススメですね。
実に良いバンドでした。(涙)
正直これがダメならヴァイキング合わないかもしれませんね。
解りやすい形のヴァイキングメタルをされております。
そして次もスウェーデンのバンド
AMON AMARTH
(アモン アマースと読みます。)
彼らは現在4thアルバムまで出して絶好調です。
彼らのAMON AMARTH節とも言えるギターメロディは多くの漢の心を捉えています。
良いバンドです。
次はフィンランドの期待のヴァイキングメタルバンド
ENSIFERUM
(エンシフェルム、もしくはエンシファルムと読みましょうかね)
彼らはまだアルバム一枚しか出していませんが
ヴァイキング新世代とも言うべき音楽スタイルで多くの人の心を掴みました。
メロディックデスメタルと言うよりも
メロディックパワーメタル+ヴァイキング的要素とも言える音楽性で
非常に親しみやすい音ですね。
以上3バンドがまずオススメするヴァイキングデスバンドです。
Q6.なら先生よぉ、次はヴァイキングブラック教えろやぁ。あぁん?
A:(オーディンこの人に今すぐ天罰与えてプリーズ!!!)
あ、は、はい次はヴァイキングブラックですね。
では、ヴァイキングブラックの大御所
ノルウェーの重鎮
ENSLAVED
(エンスレイブドと読みましょうか?)
彼らは現在6枚目のアルバムまで出しているベテランバンドです。
最近のアルバムはストレートなヴァイキングブラックとはまた違う方向に進んでおり
純粋な荒々しいヴァイキングブラックが堪能できるのは
4th位まででしょう。
お次もノルウェー。
EINHERJER
(英語読みならエインへリア、
現地語読みをよりマニアックに突き詰めるとエィンヒャルヤー(笑))
彼らは現在3rdアルバムまで出しています。
彼らも初期の音と今の音とだいぶん変化があり
個人的には初期の音が好きです。
最近の音は荒々しく邪悪さは増しましたが
メロディが薄れてきたような気がします。
上記2バンドはかなり音が初期ノルウェイジャンブラック寄りです。
初心者は避けた方がいいかもしれません(汗)
お次もノルウェー。
WINDIR
(ウィンディルもしくはウィンダール。
意味は古代ノルウェー語で「戦士」)
彼らは現在4thアルバムまで出しています。
初期2枚目まではメインコンポーザーでリーダーのVALFAR氏のソロプロジェクトでしたが、
3枚目からメンバーをいれてバンドのスタイルになりました。
彼らの武器は恐ろしいまでクサクサなノルウェー民謡のメロディとブラックメタルの融合にあり、
そのスタイルに魅了されるファンが多いバンドでもあります。
このバンドはある意味ヴァイキングブラックの中では一番聴きやすいバンドだと思います。
個人的にも是非聴いてほしいバンドです。
お次はスウェーデン。
MANEGARM
(マネガーム、もしくはマネガルムと読む?)
彼らは現在2ndアルバムまで出しています。
彼らも民謡調のメロディとブラックメタル特有の泣きのメロディを融合させたスタイルで
一部マニアの方に評価されているバンドです。
2ndで少し民謡性は薄れましたが、それでもハイレベルなアルバムには違いありません。
彼らも興味があると購入されてもいいでしょうね。
ヴァイキングブラックではだいたいこの位でしょうか?
Q7.最近ワシの所に鉄砲玉が来るとか噂があるんじゃが、
先生、撃たれそうになったらどうしたらいいんじゃろうかのぉ?
A:重要なのはまず体の正面を相手に向けない事が大事です。
体の急所は中心に集まっていますからね。
そしてもう撃たれる!!
隠れる場所もどうしようもねぇ!!
と言う場合は
銃口の先と引き金を引く指をよく見て、
弾が出るタイミングを読んで
体を右手が前に出る様に斜めにひねって下さい。
これで生存率はかなり高くなるはずです。
そして同時に頭部を腕でガードして下さい。
無駄かもしれませんが
腕の骨の曲面で弾の弾道が曲がる可能性があるので
ガードしないよりは数倍マシです。
しかし、この例では口径の小さい銃の話で
大口径だと無理かもしれません。
以上・・・参考になりましたか?
せ、先生・・・・(感涙)
場内感動の拍手
Q8.先生のお話・・・為になりやしたぜ。
では、話を戻してシンフォニックヴァイキングをお教えくだせぇ。
A:(急におとなしくなりましたね。認められたんでしょうか?、笑)
まずはフィンランドのバンドから。
MOONSORROW
(ムーンソロウと読みます。)
彼らは現在3枚アルバムを出しています。
彼らの音こそまさにシンフォニックヴァイキングです。
メインソングライターのTROLLHORN氏の作り出す
究極なまでの民謡シンフォニックサウンドは多くの人が認める所です。
大曲主義の傾向がありますが、
あまりそれも気にならない位の破壊力があります。
オススメです。
そして次はスウェーデンから、
THYRFING
(英語読みでザイアフィング、古代北欧語読みでティルヴィングと読みます。)
彼らは現在4枚アルバムを出しています。
シンフォニックさが炸裂している作品は2ndの
「Valdr Galga」がベストだと思います。
強烈です。これもオススメです。
そして次はドイツの
MENHIR
(メンヒルとそのまま読みましょう。意味は石碑)
彼らは現在3枚アルバムを出しています。
彼らの特徴はかなりクサいキーボードと
泣き泣きのツインギターが爆走するスタイルです。
かなり良いです。オススメですよ。
Q9.フォーク風のヴァイキングメタルがあるとか
サブのやつに聞きやしたが、
そんなやつもあるんですかい?
なぁ・・・サブよ。
三郎:ヘイ!兄ィ!
A:(サブさん、意外とマニアなんですね・・・。)
ハイ、三郎さんの仰る通りフォーク風のヴァイキングメタルは在りますよ。
厳密に言うとヴァイキングメタル風に聴こえるんですが、
歌詞内容はヴァイキングでは無いので
フォークメタルになりますね。
しかし、そこまで厳密に分ける必要も無いと思いますよ。
では、フォーキッシュヴァイキングメタルバンドを紹介していきますね。
フィンランドのバンドで、
FINNTROLL
(フィントロルと読みます。)
彼らは現在2枚アルバムを出しています。
スタイルとしてはフォークミュージックの影響がかなり強い
ヴァイキングメタルです。
このバンドにも先ほどのシンフォニックヴァイキングで紹介した,
MOONSORROWのメインソングライターのTROLLHORN氏が
参加されています。
このバンドも素晴らしいです。オススメです。
その次はスウェーデンのプロジェクトで
VINTERSORG
(ヴィンターソグと読みます。)
彼らは現在4枚アルバムを出しています。
ボーカル/ベースののVINTERSORG氏と
ギターのMATTIAS氏のプロジェクトバンドです。
個性的な独特の声質を持つVINTERSORG氏が歌う
哀愁ヴァイキング賛歌にファンの方も多いです。
最新アルバムでテクニカルでプログレスした音楽性に代わり
昔のファンは戸惑いました。
オススメは1st、3rdです。
・・・・・・以上で基礎的なヴァイキングメタルの説明を終わらせていただきます。
メタルのジャンルも数多くあります。
聴かずに終わるジャンルもあるでしょう。
しかし、聴いてみて人生のプラスになるかもしれない音楽を、
聴かずに判断するのは少し惜しい事だと思います。
それがいつ、あなたの支えになるかもしれない。
それがいつ、あなたを励ますかもしれない。
そんな素晴らしいパートナーとして
ヴァイキングメタルがなれれば幸いかと思います。
「ヨッ!いいぞ先生!!」
「サブ、よさねぇか!!」
会場割れんばかりの笑いと拍手
★ヴァイキング大人相談所★
完
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