★Falkenbach/「Heralding - The Fireblade」

(輸入盤・初回限定デジパック盤)
☆彼らはアイスランド出身の4人組の
灰色の海が見えて仕方ない孤高の哀愁表現メタルバンドです。
今作が4thアルバムになります。

今回もメインコンポーザーでもある天才Vratyas Vakyas氏が
原点回帰も感じさせつつ、相変わらずの
大海原に朝日が昇り、
水面が徐々に
闇の蒼色から黄金色に輝いていく様な妄想が、
考えなくても、浮かぶ様な世界観表現は健在!
前作からバンド形態になりVratyas氏の表現したい事がほぼ完全に出来るようになり悶絶度は急上昇!!!
居そうで居ないこのバンドはやはり良いバンドです!!
やっぱりこの「くぅ〜これこれ!!」と言う悶絶感が無いとね〜。

では、いきましょ。

1.「Heathen Foray」
☆アップテンポ曲。
2ndアルバム「...Magni Blandinn ok Megintiri...」の4曲目「The heathenish foray」のリレコーディングヴァージョン。

イントロはやはり岸壁に打ち寄せる大波小波の波しぶきサウンドからスタート!!
定番?

当然ながら打ち込みだった2ndのヴァージョンとは音の厚み、
完成度が違う!!
これがしたかったんですね!!(感涙)

そしてVratyas氏のクリアハイトーンヴォイス来たーーーッツ!!
やたら通りが良くて大好き。

このえんやーとっと的独特のリズムと空間の拡がりありまくりキーボードとクリアヴォーカル・・・・。
病み付きになる・・・独特だね〜。
唄メロのフックの作り方も相変わらず絶品!!

キーボードの笛的なプップクプ〜効果音も脳に染みてきます。
気が付けば一拍開けて左右に笑顔で揺れている自分が居ます。
聴いていて心地良いとは正にこの事でございます。

音質の方はどの再生環境でも感動間違い無しの上質サウンドです。
下から上まできっちり鳴る環境の方はそれだけで悶絶出来るかと・・。

まずこの曲は
メタルかどうか怪しい位独特の世界観を放っております。
Falkenbach以外では聴けない音。
だから良いんです。

後半からヒーセンブラック的なパート挟んで、
叫びヴォーカル担当のTyrann氏の叫びが少し。
活躍はこれから。

そして洗脳されるパートに戻ります(笑)
1曲目から7分。
これだからFalkenbachは好きなんだよね〜ほんと。

2.「Of Forests Unknown」
☆珍しく疾走曲。ヒーセンブラック的です。
珍しくFalkenbachが2バスボコボコいわしてる!!!!
疾走曲!!
多分イントロだけと思いきやしばらく疾走(汗)
そして叫びヴォーカル担当のTyrann氏登場!!!
昔はVratyas氏がスクリームしていたけど今はもうやらね〜と。

ブラッキーです!!
アンダーグラウンド臭です(笑)

ギターのメロ展開と繰り返し加減は紛う事無くFalkenbach(笑)
普通にカッコいいです。

3.「Havamal」
☆スローテンポ。Falkenbachの真骨頂。クサい(涙)
1秒目からアコギ&切なヴォイスでいきなり掴まれます。
やっぱり彼の作るスローバラードは、
旅に疲れた旅人達を乗せたくたびれたオンボロ幌付き馬車が
何故か見えてくるんですがこれは僕が病気なんですか?

それ以前にスピッツが作りそうなメロラインでこれまた哀愁(笑)
間違い無くFalkenbachはスピッツを知らない(笑)
日本人好みです、間違い無く。
何故にここまで哀愁が噴出するのかなぁ?
今の季節(2005年11月)にピッタリです。

5分30秒からのギター、
クサッツ!!!!
あいた!!
スキ見せてたら背中からバッサリやられました!!
ベタ泣きギター!!!!
真芯を捉えるこのクサさ加減!!
やられるねぇ〜。

やっぱりこのバンドがちゃんと評価されて売れて欲しいと思うわ。
良いバンドです。

4.「Roman Land」
☆アップテンポ。
イントロからまた少しロックンロール的なギターから少し驚き(汗)
けど、ギターのメロ的にはFalkenbachです。

これも左右揺れノリの邪悪な雰囲気もするヒーセンブラックチューンですな。
ライブで唄えるコーラスもあるよ。
あ〜徐々にこの繰り返しギターリフに心地良さを感じてきた〜(笑)
洗脳性もこのバンドのキーワードと言える(笑)

意外とイケる曲。

5.「Heralder」
☆アップテンポ。
イントロからまたFalkenbachでしか聴けないようなメロ展開(笑)
えんや〜とっとリズム&エンヤ的シンフォキーボード(笑)
本当に独特(笑)
似てるバンドは・・・・エンヤ?(死)
シンフォサウンドの感じ、透明感、癒し感はかなり近いと思うんだけどなぁ・・・。

中盤またキーボードがやたらフックのあるメロを繰り返します。
効いてきます、ジワジワ・・・。

後半Tyrann氏の語りもありその辺からエンディングに向かいます。
この辺のギターの泣きもヨイヨイ。

結局好きな感じの曲ばかり(恥)

6.「Laknishendr」
☆95年発表の1stデモの1曲目、2ndデモの2曲目、96年1stアルバム「...En Their Medh Riki Fara..」の3曲目。
物凄いVratyas氏の思い入れある曲のリレコーディングヴァージョン。

少し前のEmp×r×rみたいになってる!!!(汗)
邪悪でカッコいい!!

これはかなりピュアシンフォブラックチューンで違う魅力がありますね〜。
音の分離がイイからとてもヨイですよ。

で、やはり初期の頃からFalkenbachは暗黒面の中にも癒しがありまして・・・・。
2分前からやたらクサいアコギソロが入り、
そこからクッサいキーボードのヴァイオリンメロが入ります。
この辺の音の拡がりも悶絶物ですね〜。
音作り良いです。ほんとに。
今回もスタジオ津波です(笑)

癒しパートの後はカッコいいブラックギター挟んで、
メロパワ的なギターユニゾン疾走が入り、
再びイントロギターメロに戻りますが、ここらの展開はタマラン人にはタマランでしょう!!

これが95年からしたかった答えなんですね・・・。
Vratyas氏が語っていた
「1stデモはもちろん、
1stアルバム製作時にはエンジニアの問題、
レーベルとの問題等もあり、
やりたい事が全て出来ず非常に悔しい目に遭った。
しかし、今の環境ならば自分がしたかった事が完璧に表現できるはずだ、期待していてくれ」

と言う言葉の答えをこういう形で受け取り、ただ感動。

凄い人だと再確認しました。
良いです。

7.「Walkiesjar」
☆速い目のアップテンポ。
シャーマニックドラム&ノイジーギターイントロスタート!
裏で鳴るギターが少しジャーマンメタル(笑)
けどこのニュンニュリしたギターの繰り返し加減は独特だなぁ。

2分40秒からVratyas氏の素朴ヴォイスで
うぉううぉう〜♪うぉううぉう〜♪スタート!!
フックの塊!!!
唄いたくなる事必至!!!!
こんなフックはあんまりです!!(笑)
で、そのまま終了!!!

凄い曲だ(笑)

8.「Skirnir」
☆アップテンポ。
95年のデモ「Laeknishendr」の1曲目のリレコーディングヴァージョン。洗脳されます。

素朴クリーンヴォイスで掴みから飛ばされます!!!
この辺はやはりメタルでは無い気がする(笑)
その後セリフパートを挟み、
かっとばせ〜!!かっとばせ〜!!
の野球応援団がやるあのリズムでヴォーカル!!!
日本人には違和感凄い!!!

次のセリフは女の人だ!!!
で、また

かっとばせ〜!!かっとばせ〜!!
ここ待ちになるような計算なんですか?
フックってこういうものなの?(笑)
またセリフがあり
かっとばせ〜!!かっとばせ〜!!

判断には困るけど後に残る(笑)

9.「Gjallar」
☆97年の2ndアルバム
「...Magni Blandinn ok Megintiri...」の1曲目「...When gjallarhorn will sound」のリレコーディングインストヴァージョン。
デジパック盤のみのボーナストラック。

最初聴いた時
「このイントロのツノ笛の音は・・・・まさか・・・タイトル違うしなぁ・・・」と思いましたが、その後の印象的過ぎるギターリフでやはりこれは名曲のインスト版だ!!!と判明!!!
ファンには嬉しいリレコーディングヴァージョン!!
嬉しいのは多分日本では僕とあと二人位だと思うけど(涙)
ギャルラーホルンで検索して勉強して下さいね〜。

今だとこう感じに仕上がるんですね・・・・。
感無量とは正にこの事なり・・・・・(咽び泣き)


☆総合的感想

ハイクオリティな独自の音楽表現世界観を浴びたい人は是非とも買いで。
ベタなヴァイキングメタルともまた違うんでヴァイキングメタルと思って買うと違和感あるかも?
当然Falkenbachファンは絶対買いです!!!
日本に15人も居ないだろうし全員買う事!!

環境音楽とか癒し系好きな人もいけるかと思われます。
音質も今年聴いたアルバムの中でも1位、2位を争う出来。

個人的にはかなりオススメなバンドです。
唯一無二の音出しているんで本当に大好きです。

遂に出来たオフィシャルサイト(涙)

オフィシャルに曲のサンプルまだ無いみたいなのでこれ
リンク切れる前に聴いて下さい


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