怪談
(想像力豊かな人ほど怖い話)


◎その1◎

小さい頃、いとこや姉妹たちと親戚の家の裏山でかくれんぼしていた。

私だけみんなとは離れた場所に隠れ、
山の斜面に顔をむけてしゃがんでいた。

かなりの時間が流れ、
だれも見つけにこないので、
立ち上がって振り向くと・・・

なんとそこには、
身長2m位の、
頭のてっぺんから足首まで隠れる、
真っ白なシーツを被ったヒトがたたずんでいた。



わたしは固まってしまい必死に視線を逸らした。

シーツを被ってるから顔はわからなかったけど、
私の顔をじっと見つめているのがわかった。
しばらく時間がたって、ふと、目をやると、そいつは消えていた。


・・・普通に怖いッス(涙)



◎その2◎

オレが学生だった頃の話、放課後遅くまで残っていたんだけどさ
(居残り勉強させられてたんじゃないけど) 
冬だったから6時でも外が真っ暗だったんだよな・・・

そんでふざけて別のクラスの教室とか入って 
机の引き出しとか勝手に開けたり、
黒板にイタズラ書きしながら、遊びまくってたんだけど
何回か部屋に出入りしながら3Fの階段から上がって、
廊下の突き当たりの教室とかだったと思うけど

その部屋のドア開けた瞬間ザァーーーって
何かが流れるような動くような音がして
すぐに音は消えたんだけど・・・びっくりしたよ。
しばらくして落ち着いてきたら、ネズミだな!と思ったけどね。

中を歩いてたら教室の窓側の床下に
なんかすげーデカイ穴がぽっかりあいてるの見つけて
こんな大きな穴なんでこのままにしてるんだろ? 
てかどうしてこんな穴あいてるんだ?

って思って覗いたらさ、、
目があったんだよ! 
穴の中に居た何かに・・・

マジ全力で走った・・・ホント後ろ振り向かずに逃げたの初めて。

中からオレを見たのは人間とは思うけど、
気味悪いし今でも謎なんだよな・・


・・・また怖い(涙)


◎その3◎

中学生の時、家から少し離れたところに明らかに
誰も住んでいない廃墟がありました。

壁一面に蔦が生い茂ったいかにもって出で立ちの一軒家。

ある日の部活明けに、同級生8人で忍び込むことに。
時間は8時頃ドアを開かなかったため裏へ回り、窓から侵入。

真っ暗な中懐中電灯の照らした先には何故か無数の人形と、
ボーリングのピンが壁に沿って並べてあった。

お祭り気分で乗り込んだものの、この時点でかなりテンションはダウン。
8人もいるのに口数はかなり減った。

皆、帰りたかったがせっかく入ったんだからともう少し捜索してみる事に。
奥に進むと、そこは畳の部屋。

かなり痛んでいたらしく、
歩く度に足が畳を貫き、そのたびにギャーギャーわめいた。
次にリビングのような部屋に進んだ。


真ん中にはテーブル。


見ると何か置いてあった。


近づいてみるとそれは1枚の置手紙と何かを録音したらしいテープ。


置手紙にはこう書いてあった。


『お父さんありがとう』

特に怖いことが書いてあったわけじゃないのに、
何か寒気を感じて俺らは撤退することにした。


外に出るとほっとしたのか、皆、堰を切ったように話はじめた。


そして手紙の横のテープの話題に。


「あれは何が入ってたんだろう?」


とか話してると友人の一人がぼそっと呟いた。

「・・俺持ってきちゃった・・」と。
その場には再生するものがなかったため、
責任持ってその友人が持って帰って聞くことになった。


===ここからは友人の話=====

持って帰った彼は、少しびびりながらも、とりあえずラジカセで再生してみた。


・・・・・・無音。


10分以上聞いたが無音だった。

古いテープだったし、消えちゃったのかな
と思い再生したまま彼は漫画を読み始めた。


しばらく漫画を読み、テープのことを忘れかけた時。
ラジカセから女の声が聞こえた。



「お父さん、殺してくれてありがとう・・・」



・・・ちびりそうッス(涙)

◎その4◎
タクシー運転手の奥さんが、まだ五才になったばかりの子を残して亡くなった。

父親は仕事で出かけている時間が長く、
その間、隣の家に子どもを預けていたのだけれど、
父親は深夜になっても帰ってこない事が続いた。

親切で面倒をみていた隣人もさすがにしびれを切らして、
子どもをひとりの家に帰してしまうことも多かった。


子どもは寂しくて、父親が帰ってくるまで、親の名を呼んで泣いていたそうだ。


ある晩、子どもの泣き声がぴたっと止まり、笑い声が聞こえてきた。


隣人は「ああ、父親が帰ってきたのだな・・・」と納得したのだけど、
そのしばらく後に父親の帰宅する音が聞こえてきて、
「父ちゃんおかえり」と子どもが出迎えている。

そうした夜が何晩かつづいて、
不審に思った隣人はある晩、子どもの様子を見にいった。

子どもは、暗い部屋で一人で喋っては笑っている。

その様子が、誰かと話しているもののようなので、
翌日、父親にその事を話した。

父親は、子どもに毎晩誰と話しているのか?と尋ねた。

「母ちゃんだよ。
おいらが寂しくて泣いてると、
母ちゃんがきて、
だっこしたり、
頬ずりしたりしてくれるの」


「それで母ちゃんはどっから入ってくるんだ?」

子どもは、土間の縁側を指さした。

「あの下から、
にこにこしながら這って出てくるよ」


それから父親は仕事を替えて、早く帰宅するようになったそうだ。



・・・・母ちゃん的な違うモノ・・・・?(汗)
スゲェ怖い・・・・・




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