「知りませんよ」

とこたえました。

「それじゃあ、臼井君、探してきてくれないかね?わしはマスコミの対応に忙しくて」

と、青山博士は臼井助手に頼みました。

「博士も一緒に探しましょうよ。博士は、ぴょんぴょん丸の親以上の存在なんでしょう?」

と、臼井助手に諭された青山博士はそれから三日間、街中を探し回りましたが街中どこを探してもスーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸を見つけることができませんでした。とうとう青山博士は、

「スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸や、おまえはどこへ行ってしまったんだ。おまえはわしがこの世のスーパーヒーローにするために、二度も命を助けてやったんだぞう。おまえにとってわしは神様以上の存在なんだぞ!このわしをおいて、いったいどこへ行ってしまったんだ!!」

と、泣き出しました。

 そのころ、スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は本当にどこへ行ったのでしょうか?それは臼井助手に言われたとおり、遠い人里離れた山の中にいました。そして、そこに住む野うさぎが、きつねやテンに襲われてそうになっているところを、スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸は助けてやりました。いつしか、そんなことを何回かしているうちに、遠い人里離れた山の野うさぎたちのスーパーヒーローになっていました。

 そのことを青山博士は風の便りに聞きました。青山博士は、

「わしは、スーパーうさぎパートUサイボーグぴょんぴょん丸をこの世のスーパーヒーローにしたかったんだが、お山の大将・お山のスーパーヒーローになったか!・・・まあそれも良いかな」

と、思いました。

おわり

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