マゼラン君のヨットに乗ってロイヤルペンギンさんの島にもどった。そして、ロイヤルペンギンさんとおじさんとマゼラン君とおいらは山火事でやけたところにケナフを植えたんだ。植え終わるとヒゲペンギンのおじさんが、
「一仕事終えたあとのこの一杯がたまらんねェ。まあまあ、アデリー君も少し落ち着いていっしょに飲もうじゃないか?」 ってさそったんだ。 「おじさん!おいらにお酒をすすめるのはやめてよ!」 「こんなにうまいものを飲みたくないなんて…それじゃあ、人生の半分もたのしんでないぞ!」 「っていうことは、おじさんは人生の半分以上をお酒でたのしんでいるの?」 「そういわれてみると、なんだかさみしくなっちゃうなあ…」 |
みんなで植えたケナフはすぐに大きくなったよ。陸の上にケナフの林ができたんだ。それで土砂くずれがおさまったから、にごっていた海が透明になった。するとウニやアワビがあらわれるようになったんだ。おじさんはそれをさかなにお酒を飲んでた。おいらもウニやアワビをつかまえて食べたよ。ちょっともの足りなかったけれど。だって前に食べたときよりも小さかったからね!
そうしてしばらくすると、海岸にいっぱいジャイアントコンブやほかの海草が生えてきた。海の中に海草の林ができたんだ。ロイヤルペンギンさんはまたジャイアントコンブのウォーターベットでお昼ねができるようになった、ってよろこんでた。
おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。やっぱりウニやアワビってすごくおいしいよね! |