「あんたって了見がせまい男なのねぇ…発表しちゃいけないっていうの?これだってりっぱなリサイクル活動なんだからね!それに、そんなにこき使われるのがイヤだったら、はじめに“毛生え薬”を飲むほうを選べばよかったじゃないの?」

「ムチャなこといわないでよ!そもそもどうしておいらはそんな選択をしなきゃならないの?」

「それはあんたの悲しい“定め”よ」

「定め?運命か…それならしかたがないか、ってそれは違うでしょ?!それに天ぷらばっかり毎日毎日食べさせてさ!」

「あ〜あ!終わったことをいつまでもグダグダいう男はきらいよ!」

「フンボルトさんなんかにすかれたくないやい」

「それはそうと、あんた、これに出てみない?」

ってフンボルトさんは一枚の紙をおいらにさしだした。“あなたも第一回世界鳥類早食い選手権大会に挑戦してみませんか?”って書いてあったんだ。おいらが、

「世界鳥類早食い選手権?」

ってきくと、フンボルトさんが、

「読んで字のごとく…世界各地の鳥が集まって早食いを競うの。あんたは食いしん坊なんだから、早食いはお手のもんでしょう?」

ってこたえた。

つぎ

ホーム