それをかくすかのように、

「ある意味では革命的な歌声だったよ!なんというか、その不協和音というか…あっ、独唱だから和音はないんだよね!」

ってニタリクジラ君がいったんだ。

「へ〜!そんなにほめられちゃあ、もう一曲…」

「あっ!いいよ!いいよ!一曲で十分だよ」

「そんなにえんりょしなくても…せっかくだから」

「もう、たえられないよ!イヤ、ホッ、ホントにさっきので十分だよ!ありがとうペンギン君!つづけてう歌うとのどによくないし、もしもそれでのどをつぶしたらあの伝説的な歌声をきけなくなっちゃうからね!それにこれからコククジラ一家のための儀式をはじめるから…」

っていってたくさんのクジラたちはとあるコククジラの一家をとりかこんだんだ。気をとりもどしたシロナガスのおやっさんが、

「それじゃあ、コククジラ君たち、キミたちのことは決して忘れないよ!」

っていったんだ…。

つぎへ、

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