シュレーター まだよくわからない。インフエンザウイルスはもともと、カモやアヒルが持っているもので彼らはふつうには病気にならない。ウイルスを持っていても発病はしない。これがニワトリやカラスなどの別の鳥にうつるとニワトリやカラスがインフルエンザになってしまう。それからインフルエンザウイルスはわずかずつ“型・タイプ”を変えるので、それで病原性が生じたり強まったりすることがある。今回のN17H7型もいつ“型”を変えてくるのか?わからないよ。ワクチンを作ってもインフルエンザウイルスは“型”をすぐに変えてくるので、それにあわせたワクチンを作り直さなければならない。終わりのないイタチごっこだ。 ガラパゴス ウイルスのほうも生き残るために必死だから仕方がないことなのかもしれない。人間たちのあいだでは、ラッサ熱、マールブルグ病、エボラ出血熱、SARSと、これまでにはなかった新手のウイルスの出現に恐れてさわいでいるけれど、これは人間たち自身に問題があるからかもしれないんだ。西ナイルウイルスの出現は森林伐採が原因らしい。自然や生態系にさからったことばかりしているから…とにかく、人間はこの地球上に増えすぎた。だから生態系としてはバランスを保とうと新型ウイルスでフィードバックをかけようとしているもかもしれない。ウイルスもわれわれペンギンと同じ生態系の一員だから、むやみやたらにウイルスを撲滅しようとするのではなくて、うまくつき合っていくことを考えたほうがよいのかもしれない。 |