「ふ〜ん」

「やっぱりキミは波なんだろう?」

「ま・た・じ・ろ・う!」

「ふ〜ん」

「なんだ!なんだ!そのさめた目つきは!これから海流のはなしをみんなにしてやろうと思ったけれど、僕を信じていないのなら、やめた!やめた!もういいよ!ペンギンっていうのは人間の大人とちがってもっと物分りがいいと思っていたけれども…」

「信じていないなんて、ひとこともいっていないじゃないの。ただちょっとねぇ」

ってフンボルトさんがいったので、又次郎さんがなんだか不憫に思えてきたから、

「わっ、私めは又次郎さんを信じますよ!」

っていったんです。

「おや!一番小さいペンギン君、キミとは友達になれそうだねぇ。名前は?」

「私めですか?私めはコガタペンギンっていうんです。でも、一番小さいは余計ですよ」


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