「クラーケンは大丈夫なんだね」 おいらは博士にきいたんだ。 「ああ、ぴんぴんしてると思うよ。クラーケンはただ私たちがなにをしているのか?ちょっと見にきただけらしい。私はてっきり化け物がおそってきたのかとばかり思ったんだ。アデリー君ホントにすまなかった。電子銃なんか発明しなければよかったんだ。放射線とか原子力なんてものは平和的に利用していれば問題ないはずなんだけれど、絶対に平和なんてことがありえるのか?どうか?…電子銃はバラバラにしてお花を寒さに強くする機械へ入れちゃったよ。ほら、このお花はそれで寒さに強くしたんだよ。キミのお花畑に植えてくれないか?」 「博士はぜんぜん悪くなんかないよ!けど、核ミサイルはどうするの?まだたくさんのミサイルが世界中の海に沈んでるんでしょ?」 「まあ、そのことなんだが…ほかの核ミサイルは人間たちが後始末をつけるまでしばらくの間待つことにしたよ。なんってったて人間たちがミサイルを作ったんだから…」 「その方がいいかもしれないね」 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。核ミサイルの後始末はキミたちにまかせたよ!
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