『解読したペンギン』
おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。 キガシラペンギンさんが、浜辺でガラスのビンを拾ったんだ。それはペンギンのかたちをあしらったものだった。ペンギンのビンには栓がしあって、なんとその中には手紙が入っていた。手紙の一行目に“親愛なる南のペンギンたちへ、”って記してあって、その後はわけのわからない文字が並んでいた。それでペンギンみんな、キガシラさんが住んでいる森に集まった。 「はじめの“親愛なる南のペンギンたちへ、”はわかるけれど、その次の行からはいったい何なのだろうね?」 ってマカロニ君がいった。フンボルトさんが、 「きっと暗号よ!重要なことが書かれているんだわ」 ってかえした。手紙を拾ったキガシラさんが、 「…南のペンギンたちへ、っていうことは、あたしたちにあてて書かれたお手紙なのよね?それじゃあ、きれいなお花畑や住みやすい森への招待状じゃないのかしら?」 っていったんだ。 |