ってイワトビ君が機械のマイクに向かっていったんだ。

「ワン、ワン、ワン!」

ってシロがこたえてくれたんだけど、機械をとおさなかったから何ていったのか?ペンギンのおいらにはわからなかった。けど、イワトビ君が髪を逆立ててうなずいてた。

「イワトビ君!シロのいったことがわかったの?」

「わからないさ!でも、『ぜったい忘れないよ!』っていってくれたんだと思うよ!」

 エンペラーツェッペリン号で南極へ帰る途中、

「シロってかわいい犬だったよね!」

ってイワトビ君がしょんぼりつぶやいたんだ。

「はじめはこわかったけれど、いいヤツだったよね…せっかく仲良くなったのに、残念だったね」

「まあね、でも、これでいいんだよ!犬とペンギンはいっしょに長くは過ごせないし、犬は犬の仲間といる方がいいんだ。ボクにだってたくさんのペンギンの仲間がいるんだからさ!」

 

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。シロは遠い遠い国で今、何をしているのかな?

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