うまい酒を造った


さっそくできたばかりの吟醸酒を王様のところへ持っていったんだ。
「今度の酒はいいかおりだなあ!」
って王様がいってから一口飲んだ。
「これじゃあまだダメだ!たしかにこの前よりはうまいが苦みがこうきつくては…」
「えっ、そんな!吟醸酒ですよ王様!吟醸酒はお酒のなかの王様なんですよ。苦いはずがあるわけないじゃありませんか!」
「そうだよ!おじさんとおいらでそれこそ寝る間もおしんで一生懸命造ったんだから…」
「苦いものは苦いんだから…この酒では不合格だ!」
次へ
戻る