マサシ君の戦争
火は公園の木を焼きはじめました。もう、公園の中は熱くて熱くて仕方がありません。お母さんは小さな男の子を抱きかかえてかばうように砂場にうずくまりました。火はぜんぜん衰えず、お母さんと男の子を焦がそうとします。お母さんは自分はどうなってもいい、死んじゃってもいい、だけど自分の子だけは何とか助かってほしいと思いました。お母さんは男の子に自分の汗をぬりつけて、少しでも男の子の体を冷やそうとしました。
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