彼らは、一時期、モアイ像を作ったり、石に文字を刻んだりとかなり高い文化・文明を築き上げたけれど、木を切り、人口が増えすぎたために結局ほろんでしまった。人間たちはイースター島っていう弧島に集団で徒党を組んでいたから、そういうことになったんだ。ひとりでいればそうはならない。人間たちがよくいっている文化だの文明だのがいったいどれだけのものか?知らないけれど、今までにいったいいくつの文明がほろびていったことか…。人間たちは世界各地おんなじ様なことを何度も何度も繰り返してきたんだよ。ほろびていない文明は今あるものだけなんだ。今ある文明だっていつどうなるのか?全然わからないし…結局のところ、みんなで群れて文化・文明を築くよりも、ひとりで細々とのんびりしているほうがいいのかもしれないなあ。ひょっとしたら人間たちは今、昔イースター島でやったことを地球全体でしているのかもしれないし…ペンギン君、キミたちも気をつけるんだよ」 っていうおはなしをしてくれたんだ。 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。ジンベイザメのおじいさん、ひとりぼっちでいるほうがいいだなんて…きっとおじいさんはみんなといることに少し疲れちゃっただけだよね。 |