祈りによる世界平和運動/霊覚のひかり(16)
この霊覚のひかりシリーズでは、いままでに数多くの霊覚者が残された尊い御教えを紹介してまいります。
【出口王仁三郎聖師のお話より】
山崎という忍術の師匠が、あるとき虻と身を変じて遠距離飛行をやり、ちょっと休憩せんと、壁にとまったところ、左官が無意識にそれを塗り込んでしまったので、危うく息が絶えようとしたのを必死となって逃れ出たという話があるが、私も虻に身を変じて、支部分所をくまなく廻ったことがあるが、たれも知ってはいまい。
私がこういう話をしても信じないかも知れないが、今は昔、京都に土田勝弘という信者があって、私が虻に身を変ずる話をすると疑って、そんなことはなんぼなんでもできはしますまいという。
「よし、それでは帰りに三ノ宮(綾部より三里ばかりの地点)に一服しておれ、虻となって飛んで行きお前のコウモリの周囲を三ベン廻ってやる」と言うておいた。土田はまさかと思いながらも、もしやという気持ちもあって注意しながらヒノキヤマ三ノ宮で休んでいると、突如大きな虻が飛んできてブンブンと音をたてながらコウモリの周囲を三度勢いよく飛行してずっと何処かへ行ってしまった。
土田はこの異変にびっくりして再びとって返し、まことに畏れ入りました、と挨拶に来た。
神秘の言霊を使えば虻くらいなんでもなく、どんなことでも出来るのである。昔の人は竜神を言霊をもって駆使したものだが、今はさかさまに竜神はおろか、狐狸などにまで使われているのだから、万物の霊長もあわれそれら以下のものに堕落して、言霊がとんと利かないようになってしまった。
☆ 世界人類が平和でありますように