祈りによる世界平和運動/霊覚のひかり(14)


この霊覚のひかりシリーズでは、いままでに数多くの霊覚者が残された尊い御教えを紹介してまいります。



【出口王仁三郎聖師のお話より】



経済と会計



今の政治家のやっていることは、みな間違いだらけである。緊縮政策というのは、当然一石の籾の種を蒔いてしかるべき地所に、五斗の種を
しか蒔かないという政策だ。
  また積極政策というのは、一石しか種を蒔き得ないところに、前後周囲の考えもなく、川原や石の見さかえもなく、むちゃくちゃに一石五斗の種を蒔くというやりかただ。
あれでは、どちらにしても助からない。
今の政治家や学者は経済学ということを知らない。もっとも正しい方法は、一石の種を蒔くところに一石蒔いて、そのすべてを稔らし効果をえることなのだ。これが本当の経済である。
 それにみな気がつかないで、経済と会計とを混同して考え、金銭の収支ばかりに頭を悩ませている。収入が不足だとて、その額を公債や増税によって収支の数字を合わせようとする。

単に収支の決算くらいだったら、別に政治家や経済学者でなくても、店の番頭で結構できることなのだ。(昭和七年三月・玉鏡)





金銀為本の政策


                       (わたし)
金銀為本の政策の間違っていることを、王仁は長年叫びつづけてきたが、何人も相手にはしてくれなかった。しかし現代のようにハタと行き詰
まってきて、はじめて少々夢が醒 めかけたようである。金銀為本に換うる御稜威為本(みいずいほん)政策なるものが、古事記中巻仲哀天皇の段に詳しく示されているのだが、古事記は予言書であるから、言霊学の鍵をもってこれを読まなければ、その蘊奥(うんのう)なる神意を悟ることができぬのである。
現代のごとく経済と会計とを混同して、有を無にすることばかり考えて、無から有を出す方法を知らない経済学者に、どうして非常時日本を背負って立つことができようか、思えば寒心のいたりに堪えない。




                  ☆世界人類が平和でありますように