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最近増えている(これからは、
どんどん出てくるでしょう)
エンジンのトラブルです。
走行距離が多くない車両でも、
チューニングの度合いに
かかわらず起きうる症状です。
冷却水の管理を怠ったり
(クーラントの劣化、濃度が
薄い等)、オーバーヒート、
長い間エンジンを寝かせて
しまった時、走行距離が
多い等により、起こります。
燃焼室、冷却水の通路を
さえぎるものとして、
スクエアーリングという
Oリングがサイドハウジングの
溝に入りますが
(このOリングはレシプロ
エンジンのヘッドガスケットに
相当します。)、そのOリングの
入る溝と冷却水の通路の境の
壁が侵食、欠落してしまいます
。赤線の部分が侵食、
欠落した溝の壁です。
このエンジンは、FDで、
走行は5万キロ超でした。
燃焼室の磨耗は少ないが、
この部分の欠落等により
再使用できないパーツ、
エンジン単体のOHが必要な
ケースが増えています。
エンジンをかけると、
サブタンクにクーラントが
リターン、オーバーフローする、
サブタンクにオイルが浮いて
いる、外部に水は漏れて
いないのに、冷却水がいつも
減るなどの症状があれば
要注意です。
画像のように壁がなくなって
いなくても、スクエアーリング
自体の劣化によっても、
同じ症状が出ます。
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そこで、この水ブローの判定
です。試験管状のA,Bという
容器に、試験液を入れます。
写真は、snap−offのH君です
。
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A,B管にそれぞれ試験液を
入れます。
今回は、サンプル実験という
ことで、下のA室には、
試験液に炭酸ジュースを
入れましたが、本当は、
テスト車両のLLCを入れます。
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判定機の組み立て図です。
下A室に試験液にLLCを
入れたもの。スポイト状に
なっていますので、直接ラジエ
ーターキャップの取り付け口
から吸い上げます。
B室にも試験液が入っています。
上部のモミモミを揉むと、下の
A室に空気が入り、撹拌し、
その時発生したガス(異常時は
燃焼ガス)がB室に入り、
反応します。
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B室の液が左の画像のように
青から黄色に変化すれば、
冷却水に燃焼ガスが混入、
(上記のスクエア−リングの
入る溝の隣の壁、または
スクエアーリング自体に問題が
あるかの判定になります。
さらに、という時は、
プラグホールから燃焼室に
直接エアーを送って、
ラジエーターキャップから、
冷却水が、吹き出るか
(エアーが出るかの判定も
出来ます。
試験液による判定 ¥3,000
エアーによる判定 ¥3,000
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