調整の準備
1・エンジンを充分に暖機する(ファーストアイドルカムが外れるまで)
2・エンジンを無負荷状態にする。
シフト位置をニュートラル(AT車はPレンジ)
ステアリングを中立位置
全ての電気負荷をオフにする.
電動ファンが作動している時は,停止するまで待つ.
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エンジンがアイドル回転になったら,テスト端子(L側のイグナイター&コイルの隣の緑1極の端子)をボディーアース,又は,バッテリーのマイナスにつなぐ.
**テスト端子をアースに落とす→テストモード
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タイミングライトをフロント側のプラグコードにセットして,点火時期を点検する.
L側 上死点前−5°(黄色のペイントマーク)
T側 上死点後−20°(赤色のペイントマーク)
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点火時期の点検後,一応,全てのプラグコードにもタイミングライトをセットし,ライトの点滅状態を見ます.
一部に著しく,点滅の遅い物,点滅しない物がある場合,その場所のプラグ,コードを点検してみましょう.
プラグのかぶり,コードの不良により失火していることもあります.
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点火時期がずれているときは,クランク角センサーの固定ボルトを緩めて,センサー本体を回して調整する.
調整後は固定ボルトを締める.
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スロットルセンサーセットコネクター(パワステポンプの裏あたりにある緑3極のカプラー)にチェックランプを取り付ける.
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赤の丸で囲んだ,アイドルアジャストスクリューを回して,
アイドリングを720(700〜750)rpmにします.
その後,ゆっくりとアクセルを踏み,1300rpmぐらいまで上げ,アクセルを離し,1100rpmでワンクッションおいて,720rpmに落ちるように調整します.
もし,途中の1100rpm回転付近で止まって引っかかってしまう時は,もう少し(引っかからなくなるまで)アイドルアジャストスクリューを緩めます(回転を下げる).
今度は3000rpmぐらいまで回転を上げ.アクセルを離し,同じように1100rpmでワンクッションおいて,720rpmに落ちるのを確認します.もし,そうならないときは,もう1度アジャストスクリューを緩め調整します.
1番左の画像は判りやすいようにインタークーラーを外しています.当然,配管抜け等ありますと,アイドリングは出来ません(不安定になります)ので悪しからず.
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次に,スロットルセンサーの調整です.
エンジンを1度切り,IGスイッチをONにする.
整備書等には,チェックランプが1個のみ点灯する事を確認とありますが,緑のみの点灯状態にします.
スロットルアジャストスクリューはダイナモの裏(赤丸で囲んだ所)にあります.
アジャストスクリューを回し,チェックランプが以下のようになるように調整します.
2個消灯時は時計回し,2個点灯時は,反時計回し.
無点灯時から時計回しにしていくと,まず緑が点灯し,更に時計回しにすると,緑の他に赤が点灯します.
最初に緑が点灯したポイントから,更に赤が点灯するポイントまでは180°ぐらい時計回りに回したはずです.
ここで,最初に緑が点灯したポイントと,緑と赤が点灯したポイントの真ん中に戻します.(緑と赤が点灯したポイントから反時計回りに90度戻した所になる)
**2個点灯していない状態から,時計回りに回してもランプが点灯しない場合や,赤のみの点灯時はプロに任せた方が良いでしょう.
センサーとリンクの接点との摩耗や,センサー自体の不良などが考えられます.更に入念な調整で出来る場合もありますが,センサー交換が必要な時もあります.
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テスト端子のアースを解除し,アイドリングを確認します.
エアコンのスイッチをオンし,アイドルアップするか確認します.スロットルセンサーの調整が上手く出来ているのなら,ハンチングせず,綺麗にアイドルアップしているはずです.そうでない場合は,もう1度,スロットルセンサーの調整に戻って下さい.(その他の補機類に問題がない場合)
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エンジン調整については,大まかですが,上記の通りです.
ちなみに,マイナー前車では,テスト端子が,スロットルセンサーセットコネクターの隣に,緑の2極のカプラーがありますので,それを短絡させると,テストモードになります.
チェックランプの付き方も同じですが,スロットルアジャストスクリュ−の回す方向と,ランプの点灯の仕方が逆になりますが,同じように緑のみ点灯させるように調整します.
スロットルセンサーの調整ですが,何回か作業すれば,出来るようになると思いますが,途中で心配になったら,素直にプロに任せましょう.ディーラーの人でも,いまいち,判る人がいないのか,その辺を良く聞かれます.
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