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コラム3 なんでラジアルにこだわるの?(ドライビングポリシー編)
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【師匠の主張】

私が師匠と勝手に仰いでいる人は、プロドライバーである。
だからといって、(自称)弟子はうまいわけではない(爆)

なぜ師匠と仰ぐのか?

そこにはドライビングに対するポリシー(のようなもの)を感じるからである。 まあ、大部分は理屈なのだが、その理屈をつなぎ合わせるためのポリシーとでも言おうか。結構、 厳しいことを言ってのける師匠は、『自分ができないからこそ目指すべきもの』というほど厳しい人なのである。

1.タイヤの性能を使い切れ!

2.うまい運転を心がけよ!

要約するとこんなところだろう。(勘違いしていたら怒られるかもしれん(--;)

タイヤの性能とは、ラジアルなら、ラジアルの持つグリップ限界、SタイヤならSタイヤの持つグリップ限界を使い切って走ること。 そこにはタイヤのたわみだの接地性だの関わってくるのだが、それらは走っている間にメカニカルな変更をすることはできない。 だったら、ドライバーが感じ取って最大限に活かせる走りをすることだ!ということである。

できるかよ、そんなこと!

と思うかも知れないが、プロはやっている。それが専門の仕事になっているプロだっているだろう。 体のセンサを鋭敏にして感じ、正確な反応をしてやることができればいい。 それを反復練習によってできるようにするのだ。

師匠から出された命題をこんな風に受け取っていたのだが、正直難しい(--;
未だにできていないと自分では思う。


そして、うまい運転とは。

決して速い運転とは限らないという。
たとえば、ギアが壊れると分かっていて耐久レースに臨んだ場合、ゴールするのが使命ならドライバーは何をすべきだろう。 速さと引き換えにコースアウト、クラッシュを繰り返していたらそのドライバーの評価はどうなるだろう。

そう考えると、『うまい』と『速い』はイコールではないといえるのではないだろうか。

クルマを壊さず、燃費良く、タイヤにやさしく、どんな天候でも、どんなクルマでも、どんな状況でも、速く走れれば、それは誰もが認めるうまい運転だろう私はそう考える。
そう師匠に言われた(気がする)

【プロからの影響】

最近はもう毎月の購入はしていないが、何年か前までは毎月『ベストモータリング』というビデオを購入していた。 サーキットを舞台にプロドライバーによる市販車バトルを繰り広げているイカれた(?)ビデオである。 いくら広報車といっても市販車(ベース?)には違いなく、OEMタイヤですごいタイムを叩き出しながらバトルまでしてしまう。
『ノーマルでここまでできるんだぁ、こんなタイムが出るんだぁ』
と感心することうけあいである。
普通は感心して終わるのだが、私は負けず嫌いなのか、ただのおバカなのか、『練習すればいけるはず!』と思い込んでしまった。 当時は筑波を毎月2回ペースで走っていたこともあり、目指す目標が明確であったことも拍車をかけ、狂ったように走ったものだ。 まぁ、おかげでインテグラ96Type Rでスポーツブレーキパッドのみの装着で1'11"4近辺がコンスタントに出せるまでになった。 ベスモの耐久バトル並のタイムである

時を同じくしてドラテクスクールなんてモノに結構顔を出していた。
プロの横に乗ったり、プロに横に乗ってもらったりと、自分のドライビングを確かめるためにあちこちのサーキットに足を運んだものだ。 そんな中でドラテクの凄さに惹かれるきっかけになった事件をいくつか。

あれは豪雨の日光サーキットでのPCC(POTENZAサーキットチャレンジ)だったか。
その中の同乗走行の時、SW20をいとも簡単にドリフトして駆け抜けるプロに同乗できた。 プロは走りながら解説し、挙句に2コーナーでスピンをするもそのままサブロク(360度ターン)を極めて走りつづけていた。
『雨の日は簡単に滑るから面白いネェ』...
サブロクしながら横にいる私にボソッっと言ったのを今でも忘れない。

もう一つ、MSSPで開催されたWARPドラテクスクールだ。
今はもうやってないようだが、格安で基本から学べたスクールでリピーターが後を経たないスクールだった。 座学では、ラインを勉強したり、コースのタイムアップポイントを教わったりと一般的なスクール内容も入っている。 特筆すべきは、何よりクルマの動きとタイヤの使い方に主眼を置いた座学と走行があったことだ。 当時の私の求めるべきところ(欲しいテクニック)に合致したのだった。 コースに出れば、同乗、逆同乗走行があり、ドライバーの長所短所を見事に言ってくれる。 同乗走行の時、『自分の車がこんな動きをするんだぁ』と目からウロコだったのを覚えている。 それまでのグリップ走行の概念が吹っ飛んだ瞬間であった。

そのスクールに出ること3回目だったか。

ドライビング検定なるものがあることを知り、自分のドライビングのレベルを知りたくて検定を受けた。 逆同乗走行で横に載る検定員の指示どおりにクルマを走らせるのである。
結果は、見事合格!!
自分本位に走らせるのは楽だが指示どおりというのは事の他難しいのを覚えている。 自分の走りの方向性を見つけることが課題となった。

これらの経験から、クルマの動きを身体に叩き込むために日々精進することとなった。 Sタイヤはグリップこそ高いが滑り出しが唐突で今のレベルでは練習には不向きかと。 キレイにすべりを持続するにはもう少し自由にクルマをコントロールできなければと思う。 そのために基本的なコントロールを身に付けるためにラジアルで練習あるのみなのである。 時々Sタイヤを使って自分がやってきたことがどこまで通用するのかを確認する程度にしているが、練習の方が圧倒的に多い。


【気付き】

更に発展してレーシングスクールに通っていたのが今から6年前だったか。
レースの世界、つまり本気な奴の集りであるから、周りのレベルはどんどん上がってくる。 当時私は「どこまでグリップする」とか「どこからすベる」という考え方を突き詰めて走っていた。 が、速い奴らは「どうグリップさせる」か「どう滑らせる」か、という考え方で走っていることに気付いたとき、 本質的に考え方が違うと感じた。
そのときはもう、あっけに取られるしかなかった。
タイヤは滑るもの、それを横に滑らせずに走れば速く走れるという考えである。
言うは易し、行うは難しである。
暫くはそんなハイレベルの中で修行をしていたが、結局は経済的な事情もあり途中で断念してしまった。 その後も自分の車で走り続けることで自分のスタイルを模索している。

2001年、ブリヂストンがRE-01GPというタイヤワンメイクのタイムアタックイベントを企画し、全国に波紋を投げかけた。 そこで、今まで自分がやってきたことがどこまで通用するのか試すことにした。
結果は2001年の決勝までコマを進めることができた。
イベントとしては歴史がなかったため真の強豪はいなかったのかも知れないが、それでも決勝までいけたことに自信がついたし、自分がやってきたことが間違いではなかったことを確認できたように思う。 現在でもその流れの中でドラテクを磨いているつもりではあるが、ここ数年温湯に浸かりすぎたようである。
今年のRE-01GPがその良い例である。
エビスラウンドに付き人としてきたKEN1さんは、実は2001年のエビスラウンドの時も付き人をしてくれた人だ。彼曰く、

『アンダーがきつそう』

『入り口でノーズが入っていってない』

と客観的にクルマの動きを見てくれている。
彼自身も相当乗れる人間であることは目の当たりにしているし、客観的なクルマの動きの監察には確かな目を持っている。 その彼がこんなコメントをしてくれたのだ。 全てがドライビングによるものとは言わないが、ドライビングでもう少し何かできたのかも知れない。 セッティングも変更してみたがイマイチだった。 レポートでも書いたとおり、練習不足がこの結果を招いている、それは確かだった。

どれもこれも最終的には車に取り付けられた4本のタイヤを如何に使うか、それだけなのである。 師匠から言われたことはその場では分からないことだらけだったが、今ではだいぶ理解できるようになっている。 ドライバーのレベルはまだまだ低いが、いつの日か『うまいドライバー』と言われるようになりたいものである。
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