「魔女と召使〜ゲームのネタに〜」
あるところに魔女と召使が住んでいました。
魔女は、その魔法で七つの大陸を滅ぼすことも、百億の星を越えることも出来ましたが、召使はただの人間だったので、とてもか弱いものでした。そこで魔女は、
「かわいい召使、お前は私を守るためにもっと強くなりなさい」
そう言って、召使に魔法をかけました。
「お前はもう決して死ぬことのない化物よ。お前を殺せるのは私の呪文だけ。お前が私のお気に入りである限り、私の世話をするのよ。もし私がお前に飽きたら、私の呪文で殺してあげるわ」
それから何百年かの間、魔女は自由気ままに暮らし、不死身の化物になった召使は、魔女のお世話を続けました。
しかしある時、魔女はぷいっと何処かに行ったきり戻ってきませんでした。待っても待っても、待っても待っても。
それでも、魔女の呪文以外で死ぬことの出来ない召使は、ただただ魔女を待ち続けました。そのうち、魔女の館が朽ち果てましたが、それでも召使は死ぬことはありませんでした。
やがて何百年か経つうちに、召使の姿はそこから消えましたが、何処に行ったのかはもう誰も知りません。 |