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現在、コンピュータが多方面で幅広く用いられておりますので、これらコンピュータについて 知っておくことは大変に有益な事であると考えられます。 そこでカテゴリー「情報技術」においては、パーソナル コンピュータ (パソコン) に関する事柄について 一般的に概説します。

パソコンのオペレーティング システム (OS) としては、Windows (ウィンドウズ) が 幅広く用いられています。 このWindowsには、いくつかの種類があり、ヴァージョン (版) も様々です。 ここでは Windows全般に共通な基本的操作等についての要約を記し、詳細についてはそれぞれの仕様説明を 参照して頂きたいと思います。 OSは基本ソフトとも呼ばれ、コンピュータを正常に動作させるためには必須のプログラムであって、 最初にインストールされる重要なソフトです。 (市販のパソコンでは、ほとんどの製品において OSはインストール済みです。) OSが予め入っていないとワープロ等の様々なアプリケーション ソフトは一切インストール出来ませんし、 実践的なコンピュータとしては機能しません。 なお 「ソフト」とは「ソフトウェア」の略語であって、主にコンピュータのプログラムや 関連したファイルを指す際の総称です。 また 「ソフト」という語は「ハード」という語に対峙して用いられます。 「ハード」とは「ハードウェア」の略語であって、コンピュータ システムを構成する物理的実体 である機器そのものを指すときの総称です。 なお ハードウェアに関する事柄は、「コンピュータ ハードウェア」において述べます。

コンピュータのOSには Windowsの他に、UNIX (ユニックス) ,Linux (リナックス) ,FreeBSD などが あります。 しかし 現在のパソコンのOSとしては、Windowsが最も普及しています。 UNIXやLinuxなどは安定性ならびにセキュリティに優れているので、主としてサーバーの OSとして用いられます。 ただし これらUNIX系のOSは、取り扱い操作や設定方法が難しいとされています。

「サーバー (server) 」とは、ネットワークに常時接続されて稼動するコンピュータであって、 その役割はネットワークの状態を集中的に管理し、パソコン側から送られてくる各種の要求を 迅速に処理します。 サーバーは役割によって分類され、Webサーバー,メールサーバーなど各種のものがありますが、 ハード的な面で大きな相異があるわけではありません。 LAN (ラン) を構築する際には、サーバーがネットワークの中心的存在となります。 このとき パソコン側にある各種のコンピュータのことを「クライアント (client) 」と呼びます。 すなわち 「クライアント」という語は、「サーバー」という語に対峙して用いられます。

LAN (ラン) とは Local Area Network の略称であって、複数のコンピュータを通信ケーブルで接続し、 互いに情報の共有や交換を可能にした独立のネットワーク システムのことです。 ネットワーク構成の方式には様々なものがあり、その規模についても大小様々です。 個人が自らのパソコンで構成する極めて小規模なLANの場合は、サーバーを設置しなくてもよいのですが、 事業所などのように大規模なLANを構成する場合には、サーバーを設置してLANを管理する必要があります。 小規模なLANを外部のインターネットに接続するときには、中継装置として主に小型のルーターを 用いますが、大規模なLANをインターネットに接続する際には、中継専用の代理サーバー (proxy server) を 設置します。

パソコンには Windows系パソコンの他に、「マッキントッシュ」 通称 マック (Mac) と呼ばれるものが あります。 このパソコンのOSやアプリケーション ソフトは Mac専用であって、Windows系のパソコンとは互換性が ありません。 Macパソコンのユーザー数は Windows系のパソコンに比較して少ないとされていますが、 開発当初からグラフィカルなユーザー インターフェイスを採用しており、使用法が簡便である等の理由で 特定の分野や一部の愛好家には強く支持されています。


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