Viola diary
ヴィオラ日記


生録について


 アマチュアのアンサンブルにおける生録について。
別に生録に凝っているわけではないけれど、これまでの体験、失敗談などを振り返ってみたい。

 学生時代、ろくにレッスンにもついていなかったので、たまには自分の音を客観的に評価したい。という思いで自分の音を録音することにした。当時はカセットしかなかったので、再生してみてその音の悪さにびっくり!カセットの原理から来る細かい回転ムラで音がゴロゴロ濁ってしまう。とても同じ楽器の音とは思えない

 20年にもなるだろうか、ソニーからデンスケが発売されちょっとしたブームに。その後ビクターの生録用デッキを購入。期待のうちに録音、再生してみたがやはりひどい。でもFMなどから録音したものはいい音だ(当たり前?この場合ワウ・フラッターのない音のこといい音と言っているつもり)。自分の音のせいか?

 それからしばし年月が経ち、そしてついにMDの登場!これだ!あの憎むべきワウ・フラッターが原理的に発生しない。きっと今までになくいい音で録音できるはず。早速購入。3度目の正直?期待に胸を弾ませ録音・再生。‥‥‥な、なんとMDでもこんな音なの!?

 結局わかったことは、「マイク」だったのだ。マイクが安物だといくら録音機が良くてもこりゃ何だという音になってしまう。その道の人にとっては当たり前の事実なのだろう。そこでいいマイクを、ということで生録の経験がある業者へ相談。なんと桁が違う!マイク一つでMDのデッキが何台も買えるではないか。ムムム、こりゃ世界が違う。

 で、結局3万円程度のマイクということになった。MDで自分の音を録音。ん、確かに違う。これなら許せる!
 これまでテレコのワウ・フラッターのせいだと思っていたのが実はマイクのせいだったのだ。

 私と同じ思いでMDを買って、自分の音に幻滅した人はマイクを疑ってみては?




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