ロンドンの第一印象


ヒースローには朝の5時半についた。Yさんが迎えに来てくれ、7時頃にはYさん宅へ。そのあと簡単に電車の乗り方などを教えてもらっただけで、「さあ行ってらっしゃい」ということになった。べたべたと世話をやくのではなく、お互い気をつかわせないような配慮が逆に嬉しかった。

まったくはじめての土地、先ずは概要からだ。おきまりの観光バスにでも乗ろう、ということでピカディリーサーカスへ。one day travel cardを購入したので、国鉄も地下鉄もスムーズに乗り継ぎができる。地下鉄も路線図をもっていればほとんど迷うことがないことがわかり安心した。案内がしっかりしている。

そうやって地上の様子がわからないまま、一気に中心部に、モグラのようにはい出た感じだ。

あ、これがロンドンか。たくさん人がいる。赤い2階建バスもたくさん走っている。まったくはじめての土地のはずが、どこかすごく懐かしい気がした。これがいつわざる第1印象だ。この臭い、人ごみ、色彩、ちょっと暗く寒いがそれでいて人のぬくもりを感じる風。小さいころに父親に連れられていった仙台の繁華街のミルクスタンドを思い出した。そうだ。地下鉄は上野の駅の地下道のイメージだ。古くて一見汚いけれども、どことなく人がそこで生きているぬくもりを感じる場所だ。そこらへんにホームレスが新聞紙を敷いて寝ていても、ヒッピーがアクセサリーを並べていてもなんら違和感を感じない、そんな雰囲気だ。

レストランや家庭の中の光も日本とは違う。白熱灯が主体なのだ。蛍光燈の線スペクトルの照明とくらべ、白熱灯の光は連続スペクトル。あらゆるテクスチャーを照らし出す包容力のある光線。これもやや暗いながら暖かみを感じだ一つの要因だろう。

それにしても、なんと観光客の多いことか。みんな地下鉄を降りてうろうろしている。明らかにイギリス人と思われるような人も案内板や地図をみてきょろきょろしている。そんな光景を見てこちらも堂々とガイドブックを片手にもって徘徊することができた。ちょっとうろうろしていたら親切な老紳士がどっちへ行きたいのか、と聞いてきた。

道端で人に道を聞くことも多かったが、観光客に道を聞き、お互いわからない、という場面もあった。

でも今回はたまたま悪いやつらに引っ掛からなかっただけなのかもしれない。これはどの都会でも同じだろう。