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以後の説明で、[無変換]キーを押しながら他のキーを押すことを、[無]+[他のキー]と表わします。たとえば[無]+[H]というのは、[無変換]キーを押しながら[H]キーを押すことを意味します。
[無変換]キーは、左手の親指で操作します。
手の大きい人、指の長い人は[無変換]キーを押しながら他のキーを操作するのが難しいかもしれません。また、一部のノートパソコンなどで、[無変換]キーが[C]キーよりも左側に位置している場合は、JCtrlの操作はかなり厳しくなることでしょう。パソコンを買い替えるときには、[無変換]キーの位置と操作性を充分確認することをお勧めします。
[無]+[変換]で、日本語入力モードのON/OFF操作ができます。
【試してみましょう】以下の【試してみましょう】では、主に日本語変換の際のキー操作を扱います。ここで日本語入力モードをONにしておきましょう。
漢字変換を確定するときによく使う[Enter]キーは、JCtrlでは[無]+[M]で代用できます。 [Enter]キーは、「改行」(段落の区切り)、入力の確定、メニューの選択などの時にも使うキーです。 [無]+[M]をマスターして、手の動きを少なくしましょう。
一般に、打ち間違いを消して打ち直すときには、Back Spaceキー([BS]キー)を使います。JCtrlでは、Back Spaceキーの代わりに、[無]+[H]を使います。
【試してみましょう】
文字を削除するために使うキーはBack Space
の他に[Delete](デリート)キーを使う方法があります。JCtrlでは、[無]+[G]という操作で文字の削除などができます。
【試してみましょう】
Deleteの操作をすると、カーソルの右側の文字が順に削除されます。カーソル位置は変わりません。この操作は、打ち終わった文章を後から削除するときなどに使います。
これに対して、文字入力中のミスの修正は「Back Space」、JCtrlでは[無]+[H]を使います。両者を区別しましょう。
編集や日本語変換操作のキャンセルや中止をするときによく使うのが、[Esc]キーです。JCtrlでは、[Esc]の代わりに[無]+[K]を使います。
打った「読み」を一気に全部消して打ち直したほうがいい場合もあります。その時はこの操作を知っておくと便利です。
変換を途中までやっていたときに読みの間違いに気づいたらどうしますか?確定前なら[無]+[K]で「読み」を打ち込んだ状態まで戻すことができます。
変換を確定する前に[F6]〜[F9]を押すことで、ひらがな、カタカナ、半角、あるいはアルファベットに変換する方法があります。この変換は、一般には[Ctrl]キーを押しながら、それぞれ[U][I][O][P]キーを押してもできますが、JCtrlでは[無変換]キーを押しながら[U][I][O][P]です。(下表参照)
変換 | 操作 | 例 | 【試してみましょう】 | |
---|---|---|---|---|
ひらがな | [無]+[U] | 大根→だいこん | ||
カタカナ | [無]+[I] | 大根→ダイコン | ||
半角 | [無]+[O] | 大根→ダイコン | ||
英数 | [無]+[P] | 大根→daikon |
複数の文節を打ち込んで変換した場合、途中の文節について候補を選び直したい場合があります。このとき使う[←]、[→]キーは、JCtrlでは[無]+[S]、[無]+[F]を使います。文節カーソルを注目の文節に移動します。
かな漢字変換の文節の区切り(文節長)を調整する操作は、MS-IMEとATOKでは下の表のように若干異なります。JCtrlでは、両者の違いはキーボードの上段を使うか中段を使うかの違いとなります。
MS-IME | ATOK | |||
---|---|---|---|---|
機能 | 一般操作 | JCtrl操作 | 一般操作 | JCtrl操作 |
文節長-1 | [Shift]+[←] | [無]+[W] | [←] | [無]+[S] |
文節長+1 | [Shift]+[→] | [無]+[R] | [→] | [無]+[F] |
MS-IMEでの操作がよいか、ATOKでの操作がよいかは人によって異なります。それぞれのIMEのプロパティの設定機能で、MS-IME風かATOK風か、自分の好みの操作を選択する事ができます。
機能 | 操作 | |
---|---|---|
↑ | [無]+[E] | |
↓ | [無]+[D] |
「確定」の直後なら、[CTRL]キーを押しながら[BS]キーを押すと、確定前の状態に戻ります。JCtrlでは[無]+[A]で「確定戻し」ができます。
【試してみましょう】
JCtrlでは、4つのカーソル移動キー[←][↑][↓][→]を[無]+[S]、[無]+[E]、[無]+[D]、[無]+[F]に割り当てています。
行頭、行末にジャンプするには通常[Home]、[End]キーを使います。JCtrlでは、[Home]の代わりに、[無]+[Q]、[End]の代わりに[無]+[R]が使えます。これも覚えておくと、バタバタと何回もキーを叩くことなく行頭、行末にカーソルをジャンプさせる事ができ便利です。
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このJCtrlの練習帳では、日本語入力時によく使う操作を中心に説明をしました。JCtrlでは、その他の作業も[無変換]キーを押しながら[他のキー]を押すことでできるようにしています。ただし、一度に全部覚えようとすると負担になります。よく使う機能や試してみて効果を実感するものから覚えていけばよいでしょう。
極端なことをいえば、Back SpaceとDelete、それにEnterキーの機能をJCtrlで操作できるようになるだけでもずいぶんと手の動きがなめらかになるはずです。
全体のキーの割り付けについては、下のキーボード図をクリックすると別ウィンドウで拡大図が表示されますので参考にしてください。