更新日:2009/05/15

頼れる無変換 JCtrl

JCtrl (J-コントロール)は、日本語入力作業を効率化する目的で考案したキーアサイン(機能割当て)です。

私はこれまでAZIK, ACT, SandSなどキーボード周りの効率化、快適化を模索してきました。実装して最後に残っていたのが、日本語入力中の変換・編集作業、メールやワープロなどでのちょっとした編集作業でした。 Ctrlを使ったダイアモンドカーソルやEmacs系の HJKLキーを使ったカーソル操作は有名ですね。

ここで提案するのは、日本語キーボードに付いている[無変換]キーを、コントロールキーのように、あるいは親指シフトのように使って、日本語入力作業の最終工程を楽にしようというものです。

これまで無用の長物のような存在だった[無変換]キーが、一気に頼れる存在になりました。そして日本語入力作業を楽にするという意味で、JCtrlと名付けました。

以下の説明では、特に断りのない限り[無変換]キーを押しながらマップに示されたキーを押すことを前提にしています。

マップ下段のキー表示は、QWERTY配列のものです。Dvorak配列などで実現する場合もマップ自体(該当するキーの場所)は同じ場所を使います。

JCtrlの機能割り付けマップ

全体
Home
S+←

S+→
End
Alt
^U
^I
^O
^P
^BS



Del
BS
Esc
Context
Menu

^S
^A
^Z
^X
^C
^V
スタート
Win+Tab
Enter
Win+M
Alt,E,S
^Z
図中「S+」はシフトキーを押しながら、「^」はコントロールキーを押しながら、を意味します。

キー割当て一覧表

キー操作内部動作意味、使用場面
無変換 + QHomeカーソルを行の先頭に移動
MS-IME:日本語変換中は入力した読みの先頭に移動
無変換 + WShift + ←Shiftキーを押しながら←キー。(文字列範囲選択)
MS-IME:変換対象文節長−1
無変換 + E通常のカーソルキー(↑)
無変換 + RShift + →Shiftキーを押しながら→キー。(文字列範囲選択)
MS-IME:変換対象文節長−1
無変換 + TEndカーソルを行の末尾に移動
MS-IME:日本語変換中は入力した読みの末尾に移動
無変換 + YAltAltをキーを押して離す動作です。アプリケーションのメニューをキー操作で選択するときにはじめに使います。例:ファイルを開く=無変換 + Y, F, O
無変換 + UCtrl + UMS-IME,ATOK:ひらがな変換
無変換 + ICtrl + IMS-IME,ATOK:カタカナ変換
無変換 + OCtrl + OMS-IME,ATOK:半角変換
無変換 + PCtrl + PMS-IME,ATOK:アルファベットに変換
無変換 + ACtrl + BackSpaceMS-IME,ATOK:確定アンドゥ。変換確定直後に、再度変換をやり直す場合に使用
無変換 + S[←]通常のカーソルキー(←)
MS-IME:変換対象文節の移動
ATOK:変換対象文節長-1
無変換 + D[↓]通常のカーソルキー(↓)
ATOK:確定し、次の文節に移動
無変換 + F[→]通常のカーソルキー(→)
MS-IME:変換対象文節の移動
ATOK:変換対象文節長-1
無変換 + GDelete削除
無変換 + HBackSpace後退(バックスペース)
無変換 + JEscエスケープ(中止、キャンセル)
無変換 + K右クリックコンテキストメニューの表示
無変換 + LCtrl + S上書き保存
無変換 + ;Ctrl + Aすべて選択
無変換 + ZCtrl + ZUndo:元に戻す
無変換 + XCtrl + Xカット(切り取り)
無変換 + CCtrl + Cコピー
無変換 + VCtrl + Vペースト(貼り付け)
無変換 + BWinスタートメニューの表示
無変換 + NWin + Tabスタートメニューの表示
無変換 + MEnterEnterキーの動作(改行、スタートメニューの表示
無変換 + ,Win + Mすべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示します
無変換 + .Alt, E, SMicrosoft Office:形式を選択して貼り付け
無変換 + /Ctrl + ZUndo:元に戻す
この表以外に[無変換]+[変換]で[全角/半角]を押したと同じ動作をします。つまり、日本語入力モードのON/OFFができます。

更新履歴

2009/05/16  JCtrl+Aを確定アンドゥにすることを追加

Copyright K. Kimura (2009)
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