湯河原沸石 (Yugawaralite)
CaAl2Si6O16・4H2O
Khandivali Maharashtra インド
真ん中にある6角形板状の鉱物が湯河原沸石で回りの細かい結晶は水晶。
桜井欽一・林 瑛、両博士により、神奈川県足柄下郡湯河原町不動の滝で発見され、その地名を取って湯河原沸石と名付けられた。
6角形板状になる結晶は輝沸石にもあるが、湯河原沸石は左右対称とならない不等辺6角形となる。また細長い尖った菱形の先端が切れたような形の物もある。
主に安山岩や、その変質岩中に発達する脈中に産し濁沸石、ワイラケ沸石、石英、方解石、緑泥石などを伴うことが多い。
国内の新発見鉱物ではあるが、海外にも産地は増えてきている。この標本は海外の物であるが、現在の国内の代表的産地の一つである静岡県土肥の大洞林道のものと母岩などよく似ている。

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