灰クロム石榴石(ウバロバイト) (Uvarovite)
Ca3Cr2(SiO4)3
Saranakoe Ural, ロシア
灰ばん石榴石のアルミニウムの変わりにクロムが入った物で、灰クロム石榴石としている。クロムを含むと鮮やかな緑色になることが多く、この鉱物もそういう物の1つ。
母岩はクロム鉄鉱で、かなり重い。
国内には緑色で、クロムを含む石榴石の産地は何カ所か知られている。しかしいずれも灰ばん石榴石の方に属し、含クロム灰ばん石榴石と呼ばれている物で、純粋な灰クロム石榴石ではない。肉眼での区別はほとんど付かないが・・・。蛇紋岩地帯で、クロム鉄鉱を採掘していた鉱山跡では少量であるが見つけることができる。
大きな結晶として出ることはまずなく、写真の標本の産地では3mmを越えない。皮膜状にたくさん付いた標本もあるが、その中で一番結晶の大きい物を購入した。

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