輝安鉱 (Stibnite)
Sb2S3
Baia Sprie Maramures ルーマニア
例えばわたしが、市ノ川鉱山の輝安鉱を入手したとしても、きっと所有するだけにとどまると思う。
ページで紹介した鉱物は全てが何らかの記憶を留めているからで、その記憶があるから、紹介したくなるという、極めて普通の感情から発した行為だと受け止めてもらえると嬉しい。
この輝安鉱もそういったもので、、難しい理論とか、論理とかは存在しない。わたしにとって何が重要なのか、これの場合は単に硫黄の臭いがするというただそれだけなのだ。
気に入ったものは入手前に必ず臭いを嗅ぐことにしている。それがどんな臭いなのか、それから解る情報も、当然コレクションとしての所有価値の理由になるわけで、これの場合は硫黄の臭いがしなければ持っていてもしょうがない。
幸い花粉症には縁がないみたいなので、嗅覚には常に注意を怠らずにしておこうと思う。

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