スピネル・尖晶石 (Spinel)
MgAl2O4
Mogok ミャンマー
スピネルはアルミニウムとマグネシウムの酸化鉱物。
この標本はクロムに起因する赤色をしている。
マグネシウムの多い大理石中に含まれていることが典型的で、この標本もそれに倣っている。マグネシウム分の多いスカルン帯には良く見られるが、たいていは灰色で宝石鉱物という感じはしない。
国内にも岐阜県の春日鉱山や丹沢の白石沢周辺などで報告されている。
クロムによる赤はルビーと同じ発色である。また産状も同じためしばしば混同される。ルビーは六方晶系、スピネルは等軸晶系で、単結晶は違う形で出るのだが、これは双晶を作りやすく(スピネル双晶)正8面体や3角板状の結晶を作りやすい。
創刊号の付録でルビーのはずがスピネルだったという某雑誌もありましたね。

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