くさび石(スフェーン、チタナイト) (Sphane)
CaTiSiO6
Minas Gerais, ブラジル
こちらはちゃんとくさびの形をしている方。
特徴のある結晶の形が楔(くさび)によく似ているために楔石と名付けられた。
たいていは薄い黄褐色半透明の結晶をしているが、写真の標本は黄緑色をしている(白いのは長石)。ほかにアウインの標本を紹介しているが、そちらには黄褐色の本鉱の結晶がみられる。
チタンを含んでいるためにTitanite(チタナイト)と呼ばれることもある。
熱水中に産したり、スカルンやペグマタイト中にも産出する。また、岐阜県二ツ屋(ふたつや)付近では伊西モンゾニ岩という花崗岩の一種が分布しているが、その中にくさび石が見つかる。

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