(鉄閃亜鉛鉱?) (Sphalerite)
ZnS
神奈川県渋沢鉱山
渋沢鉱山では比較的稀な閃亜鉛鉱である。鉄分を大量に含んでいるために、透明感はなく真っ黒である。
”かながわの自然図鑑@ 岩石・鉱物・地層”(神奈川県立生命の星・地球博物館編 有隣堂)には巻末の神奈川県産鉱物一覧に閃亜鉛鉱の名前はなく、少し気になっているが、他の鉱物とは考えにくいし、坑跡前の粘土からも僅かであるが見つけられるので他所から持ってきた物とは考えられにくい。
という疑惑の鉱物である。果たしてこれは閃亜鉛鉱なのか。この標本だと結晶面がほとんど無く特有の8面体結晶とかが見られない。しかし劈開面は他の産地の閃亜鉛鉱と全く同じである。従って武石(黄鉄鉱が褐鉄鉱になった仮晶)のようなものではない。

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