水晶 (Quartz)
SiO2
Miandrivazo Fianarantsoa マダガスカル
水晶の中に何かはいっているが、色形からだいたいわかると思う。水晶に閉じこめられたのは蛍石。
実際には水晶の表面にできた蛍石を成長中の水晶が飲み込んだ形になっている。
これは中を良く見えるようにするために柱面の条線を磨いて取ってある。
よくパワーストーンのお店で見る磨かれた水晶と感じは似ているが、違うところは結晶の頭の部分の形が不揃いなこと。これは天然の水晶なら当たり前に生じる現象なのでこれが自然物であることの証明になるが、完全にそろっていて、6角形がはっきりと見えるものは天然ではあり得ないので実際のところ水晶なのかどうかは疑わしい。それと水晶には結晶のパターンから、「右」水晶と「左」水晶があり、天然のものならそのどちらかに必ず所属することになる。
水晶玉もある程度の大きさから値段が跳ね上がるが、大きいものならころころと転がしていくとあるところで必ず複屈折が見られる。それがないのはガラス玉ということになる。ちなみに現在日本で売られているものは人工水晶の玉が多いそうだ。
水晶とガラスを見分けるのは確実なのは釘(硬度5.5、ガラスならなんとか傷が付く)を使って表面をこすってみる硬度を確かめるのが一番なのだが、それを売り場でするわけにはいかないので、比熱の違いから比べてみる手がある。これをするには冷房を入れている夏がいい。暖房を入れているとうまく感じられないことが予想される。手に持ってみて冷たく感じる時間が気持ち長い方が水晶。でもまぁほとんど差はないかもしれない。

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