ぶどう石(Prehnite)
Ca2Al2Si3O10(OH)2
島根県古浦ヶ鼻
国内のぶどう石の産地としてはおそらくここが一番有名だろう。
岩欠の物と違って直接路頭から採集するのでハンマーやタガネが必要になる。とはいえ、島根県じゃ神奈川から日帰りはできないな。と言うわけで例によって購入した物。
ここも岩欠とほぼ同じ条件でぶどう石が作られたと思われる。共生鉱物も同じ。母岩の感じなどもだいたい同じ。と言うことは、ちゃんと整理して保管しておかないとどっちの物かわからなくなるじゃないか。と言う心配はあまりないかもしれない。岩欠のものの方が緑色が若干強く出ているので。
緑色の原因は鉄分による。古浦ヶ鼻のものはアルミニウムのうちの一部を鉄で置換されている。
細かい板状結晶の集合体で、玄武岩や安山岩などが変質した際の空隙にできることが多く、従って沸石類を伴いやすい。また広域変成作用の際にもできることがあり、こちらは変成度を示す(ぶどう石-パンペリー石相)として使われることがある。

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