ポルックス石(ポルクス石) (Pollucite)
(Cs,Na)[AlSi2O6]・nH2O
Shengus Northern Area パキスタン
名前は双子座の1等星ポルックスに由来する。
この鉱物は1846年イタリアのエルバ島で発見された。ここはリチア電気石(エルバイト)の宝石級の物が発見されたことで一躍有名になり、多くの鉱物学者が訪れたが、ドイツの鉱物学者ブライトハウプト2種類の鉱物を発見し、分析の結果,新種の鉱物として、カストル石とポルックス石と名づけた。後にカストル石の方はペタル石だということがわかり名前が消えてしまった。
これは方沸石のように24面体に結晶するが希で、たいていは塊状で見つかる。この標本もなんとなく結晶面がわかるところを撮影したが全体としては塊状である。
化学組成を見るとわかるようにセシウムを含んでいる。また結晶水を含むことから沸石グループとして紹介されている。
国内ではリチウムペグマタイトの産地としては有名な茨城県妙見山や福岡県長垂で見つかっている。

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