大隅石 (Osumilite)
(K,Na)(Mg,Fe2+)2(Al,Fe3+)3(Si,Al)12O30
鹿児島県山之口
これはマグネシウムの多い苦土大隅石。
大隅石の名前は大隅半島で発見されたことに由来し、日本で発見された新鉱物としては6番目の物で、東京大学理学部地質学科の都城秋穂によって1956年にアメリカの学術雑誌に掲載された。
菫青石に似ているために以前は菫青石と見られていたが、日本地学研究会代表だった益富寿之助が菫青石ではないことを指摘し、新鉱物発見に貢献した。
大隅石は20種近い鉱物を含む大隅石グループを構成し、その中には杉石も含まれている。
現在世界各国で見つかっている。
流紋岩やデイサイトの空隙や石基中に黒色〜濃青色でガラス光沢をした卓状〜柱状結晶で産する。

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