橄欖石(カンラン石・オリビン・ペリドット) (Olivine・Peridot)
(Mg,Fe)2SiO4
San Carlos Arizona, U.S.A
主要な造岩鉱物としては一番塩基性に偏っているもので、玄武岩質の火山地帯で見つかることが多く、またこれだけで橄欖岩を作ることもある。
マグマの質としてはさらさらで、ハワイのキラウエア火山に代表されるような盾状火山を作る。
そうした玄武岩の中には橄欖石を大量に含むものが知られており、これをピクライト玄武岩という。
ピクライト玄武岩は佐渡島など国内にも分布していて、海岸の砂から橄欖石を集めることができる。
いずれも細かい粒のものではあるが、国内のものは褐色透明のものが多く、写真のペリドットのような色とはちょっと違う感じである。
この標本は有名産地のもの。
カンラン石にはマグネシウムの多い苦土カンラン石と鉄分の多い鉄カンラン石の2種類があり、普通は苦土カンラン石の方が多い。これも苦土カンラン石。
マンガンを含むとテフロ石になる。

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