モナズ石(モナザイト) (Monazite)
CePO4
Novo Horizonte, Bahia ブラジル
セシウムの燐酸塩鉱物。
セシウムはあまり馴染みの無い元素である。金色を帯びた銀白色で、水と激しく反応し水酸化セシウムを生じ水素を発生させる。ラテン語の青空色という言葉にちなんで名づけられた元素だ。炎色反応が青紫色だからだろう。
空気中では短時間しか金属でいられない。身近なところでは光ファイバーを作るのに使われているところだろう。
さてモナズ石はちょっと前に大宮で敷地内にばらまかれていた事件があったが、放射能の問題でかなり大きく取り上げられたので記憶している方も多いだろう。
モナズ石はペグマタイト中に産する。
これはウランやトリウムを少量含んでいるので放射能を持っている。それほど強い放射能ではないがこれによって石英は黒く、長石は赤く変色する。いわゆる赤御影という石材になる。
産地としては、国内では福島県石川が有名だ。

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