天藍石(ラズライト) (Lazulite)
MgAl2(PO4)2(OH)2
Rapid Creek, Yukon, カナダ
Lazuliteである(Lazuriteはラピスラズリの方)。カタカナで書くとどちらもラズライトになる。
マグネシウムとアルミニウムの燐酸塩鉱物であるが、燐に乏しい国内では栃木県黒磯市百村(もむら)に少しだけ産した。
濃い藍色の鉱物で、透明感があり、光を良く反射する魅力的な物である。
石英上に黄色い同じような形の結晶を伴っているが、これは菱鉄鉱である。
裏側は、結晶のサイズが細かく、色が薄くなっていて、このように、非常に濃く見える鉱物でも粉状にした時に鉱物の元の色が残っている物とそうでない物があり、同じような色でも藍銅鉱の様に粉にしても元の鉱物の色を保っている物と、天藍石のように色が無くなってしまう物とがある。
これを条痕(板に擦りつけたときにできる跡)色と言い、鉱物種の特定に使われる。
所々光を通していて、透明なことがわかる。
菱鉄鉱の方はあまり標本市場に出ていない。どちらかと言えば他の鉱物のお供みたいな感じになっている。これなんか結構魅力的なんだけど…

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