河辺石(Kobeite)
Y(Zr,Nb)(Ti,Fe)2O7
広島県畑賀水谷
原産地は京都府大宮町であるが、発見当時は中郡河辺村だったので原産地にちなんで名付けられた。発見は1949年10月、京都大学の田久保實太郎教授で1950年に論文が発表された。
原産地以外では国内でもう2カ所、ニュージーランドで1カ所報告がある。
ピンク色の長石中に黒い線のようになって入っているのが河辺石で、イットリウム、ジルコニウム、ニオブを含んでいる。河辺石自体は三斜晶系になるが、これは放射能によってメタミクト状態になっている。共生鉱物もジルコン、モナズ石、褐簾石など放射能を持つものであり、長石はこれによってピンク色になっている。

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