カオリン(カオリナイト) (Kaolinite) Al4Si4O10(OH)8
静岡県河津鉱山
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真っ白の粘土鉱物である。カオリンはどちらかというと鉱物名よりはグループ名と言った方がいいのかもしれない。
この標本を初めて手にしたときは、うっすらと桃色に色づいており、大変上品な感じがしたが、すっかり色はなくなってしまった。なぜだろう。 この標本は凝灰岩の熱水変成によって生じたようだ。 カオリンは陶器を作る上での主要な材料になる粘土鉱物であるが、水を含むともろくなりしばしば崖崩れを起こしやすい環境を作るので、同じ粘土鉱物のモンモリロナイトなどとともに崖崩れの指標にされる。 特有の匂いがある。吸着性がとても強く、なめると舌を吸い付ける。 |
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