灰鉄輝石 (Hedenbergite)
Ca(Mg, Fe)Si2O6
岡山県山宝鉱山
ここはスカルン鉱床中の主に磁鉄鉱を採掘していた鉱山で、きれいな結晶鉱物を多産したところでもある。
灰鉄輝石はカルシウムを主体に、主に鉄分を含んでいる輝石で、マグネシウム分が主になると透明感が出て透輝石となり、カルシウム、マグネシウム、鉄の割合が等しくなると普通輝石となる。更にマンガンに置き換わるとヨハンセン輝石となって、それら一連の成分の中間的なものが多く存在している(サーラ輝石)。
スカルンでは比較的おなじみの鉱物であるが、わたしは一度も見つけたことがない。透輝石ばかりで、ひょっとしてこれは…というものは緑簾石だったりしてなかなか縁がない。

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