硫カドミウム鉱 (Greenockite)
CdS
滋賀県灰山
鮮やかな黄色の鉱物が本鉱。俗にカドミウムイエローと呼ばれるとおり、非常にきれいな色をしているが、これが溶け出してイタイイタイ病の原因になったことは周知の事実。
これは硫カドミウム鉱のラベルで購入したものであるが、全く同じ産状で結晶系の異なる方硫カドミウム鉱もある。この2つを肉眼で区別するのは不可能。
灰山は石灰岩などをバラスト目的で採掘する採石場であるが、銅と亜鉛の酸化体を伴っていて、ベゼリ石などの2次鉱物をたくさん産した。カドミウムは亜鉛とともに産することが一般的で、この鉱物があるところは必ずと言っていいほど閃亜鉛鉱などの亜鉛の鉱物がある。

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