緑簾石 (Epidote)
Ca2(Al, Fe3+)3(SiO4)3OH
神奈川県小菅沢
小菅沢は塩基性マグマ起源の凝灰岩が変性を受けた岩石が露出しているところで、丹沢の変成岩としては変成度はそれほど大きくなく、ブドウ石-パンペリー石相に相当する。
ここはいわゆるグリーンタフ(緑色凝灰岩)地帯に属し、北側に貫入した石英閃緑岩による熱変成を受けていない。ここより丹沢湖側は緑泥石緑色変岩が分布している。
ここの緑簾石はやや褐色がかっているが放射状に針状結晶が集まっていて、結晶の長さは2センチを超える。従ってこの標本はかなり大きい(写真の横幅6cm)。白いのは石英。
玄倉(くろくら)から秦野峠付近を通る林道は現在ゲートを閉じていて中に入れない。ここに行くには玄倉から歩いて行くか、自転車で行くかとなるが、自転車でいろいろ林道を走っている方のサイトなどを見ると結構この林道”自転車天国”みたいになっているようだ。

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