青針銅鉱(炭酸青針銅鉱) (Carbonate-Cyanotrichite)
Cu4Al2(SO4,CO3)(OH)12・2H2O
晴隆貴州省 中国

細かい針状の結晶が放射状に集まっていて、それが青色であるところから青針銅鉱となっている。この鉱物名はギリシャ語の「青」と「針」に由来している。
化学成分の中にかっこ書きで硫酸基と炭酸基が入っているが、硫酸基が多い方を青針銅鉱、炭酸基が多い方を炭酸青針銅鉱と分けている。
国内では河津鉱山が産地として比較的知られている。ごく小さい物なら採集できたが写真に撮れるような物ではなかったのであきらめた。一応青いことは青かったのだが、表面に皮膜状の別の鉱物が付いていて、どちらかというと薄い青に見える物だったので写真にとっても参考にはならないだろうと思う。
写真の標本は炭酸青針銅鉱の方である。と言っても肉眼での区別はできない。白い鉱物はゲアルクスート石(Gearksutite CaAl(OH)F4・(H2O) )という、カルシウムとアルミニウムのハロゲン化鉱物で、青針銅鉱同様アルミニウムを有している。

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