紅鉛鉱  (Crocoite)
Pb(CrO4)
Dunlas, Tasmania,  オーストラリア
鉛のクロム酸塩鉱物であるが、この紅鉛鉱から金属元素クロムが発見された。
クロムというと、嘗て六価クロムの管理が云々で話題になった事件があったが、水たまりの周りに鮮やかな緑色に染まった三価クロムが放置されていた映像を思い出す。
クロムは色という意味で、クロムの化合物が鮮やかな色彩をすることに因んで名づけられた。
紅鉛鉱はタスマニアが世界を代表する鉱物で、日本国内に産地はない。左の標本は結晶の様子や色などがあまり鮮明ではなく、従ってとても安価だった。これがもう少しはっきりしてくると、同じサイズでも桁が一つ増える。だがとても魅力的な物。
右のものも当然同じ産地。
紅鉛鉱は流通する時がまちまちで、大量にある時と全然入ってこない時があり、有るときに手に入れておいた方がいいと思う。

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