銅藍 コベリン(Covelline Covellite)
CuS
山梨県増富鉱山
増富鉱山は6角形鱗片状のコベリンの結晶で有名である。石英の中の晶洞にブルーメタリックの結晶がたくさんついている。右の写真はその部分の拡大で横幅1cm。結晶自体は大きくても3mm程度。
ラジウムで有名な増富温泉から奥に少し行くとクリスタルラインとぶつかる所に嘗て貯鉱場があり、閉山した後でも鉱石が残っていた(現在はほとんどないと思う)。
2002年に行ったときは石英塊はあったもののコベリンがついているものはほとんど見られなかった。割ってみると細かい硫黄の結晶が出てくることもある。
この標本は1970年頃に採集したものだという。裏側には細かい結晶がびっしりついているが、6角形をしたものがなかなか見つからず、こちらの方を採用した。
ズリは川をはさんだ対岸にあるが、硫砒銅鉱の針状結晶(短柱状?)はまだ見つけられるらしい。コルヌビア石が見つかることでも有名ではあるが、これはほぼ絶産状態?。

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